お目にかかれるの意味と正しい使い方|ビジネス敬語の例文・類語・違いも解説

お目にかかれるは、ビジネスや日常会話でよく使われる丁寧な表現です。
この記事では「お目にかかれる」の意味や使い方、類語や間違いやすいポイントまで、分かりやすく解説します。
ビジネスシーンやメール、挨拶などで失礼のない表現を身につけたい方は必見です。

目次

お目にかかれるの基本的な意味

まずは「お目にかかれる」という言葉の基本的な意味を押さえましょう。
この表現は日常でもビジネスでも頻繁に使われるため、正確な理解が大切です。

「お目にかかれる」の語源と意味

お目にかかれるは、「会う」の謙譲語「お目にかかる」の可能表現です。
つまり、「会うことができる」「面会できる」といった意味合いになります。
「お目にかかる」は相手に対して自分をへりくだり、丁寧な印象を与える表現です。
そのため、ビジネスシーンや目上の方との会話で非常に重宝されます

敬語としての使い方

「お目にかかれる」は、謙譲語+可能表現の組み合わせなので特にフォーマルな場面で使われます。
例えば「本日、お目にかかれることを楽しみにしております」といった形です。
これは「今日お会いできることを楽しみにしています」と同義ですが、より丁寧で改まった印象です。
ビジネスメールや商談、あいさつ文などで好まれる言い回しです。

「お会いできる」との違い

「お目にかかれる」とよく比較されるのが「お会いできる」です。
どちらも「会う」の丁寧な表現ですが、「お目にかかれる」はやや格式が高い謙譲語です。
「お会いできる」は丁寧語+可能表現のため、少しカジュアルな印象になります。
フォーマルな場や、初対面・目上の方には「お目にかかれる」がより適切です。

お目にかかれるの正しい使い方と例文

ここでは具体的なシーンごとに「お目にかかれる」の使い方や例文を紹介します。
ビジネスシーンで失礼のない表現を身につけましょう。

ビジネスメールでの例文

ビジネスメールでは、冒頭や結びの挨拶でよく使われます。
「明日お目にかかれることを心より楽しみにしております」
「先日はお目にかかることができ、誠にありがとうございました」
「次回もお目にかかれるのを楽しみにしております」
相手への敬意と感謝の気持ちを込めて使える表現です。

商談・会議の場面での使い方

ビジネスの現場では、初対面や久しぶりに会う取引先に対して使います。
「本日はお目にかかれて光栄です」
「次回お目にかかれる機会を心待ちにしております」
商談や会議の場でこの表現を使うことで、相手に丁寧で礼儀正しい印象を与えることができます。

挨拶文やお礼状での使い方

フォーマルな挨拶状やお礼状、案内状でも「お目にかかれる」は頻繁に登場します。
「ご多用のところ、わざわざお目にかかれてうれしく存じます」
「またお目にかかれる日を楽しみにしております」
このように、相手との再会や出会いに感謝の気持ちを表現できます。

お目にかかれるの類語・言い換え表現

似た意味を持つ表現や、場面による言い換え方を把握すると、より自然なコミュニケーションが可能です。
各表現のニュアンスの違いも押さえておきましょう。

「お会いできる」との違い

「お会いできる」は「会う」の丁寧語+可能表現です。
「お目にかかれる」と比べてややカジュアルですが、一般的なビジネスシーンでも十分に使えます。
「お目にかかれる」はより敬意を表す言葉なので、役員や取引先の上位者など、より改まった相手や場面に向いています

「ご挨拶できる」との使い分け

「ご挨拶できる」は、会うこと自体よりも挨拶することに重点を置いた表現です。
対面して直接言葉を交わす場合に用います。
「お目にかかれる」が面会全般に使えるのに対し、「ご挨拶できる」は訪問や表敬訪問など特別な場面に適しています。

「お話しできる」「お時間をいただける」の使い方

「お話しできる」や「お時間をいただける」は、会うことに加えて会話や面談の時間を強調したい場合に使います。
「お目にかかれる」と組み合わせて使うこともできます。
例:「お目にかかり、お話しできる機会を楽しみにしております」
状況に応じて、複数の表現を使い分けると、より丁寧で柔軟なコミュニケーションが可能です。

お目にかかれるを使う際の注意点と間違いやすいポイント

「お目にかかれる」は便利な敬語表現ですが、誤用も起きやすいので注意が必要です。
正しい使い方を身につけて、失礼のない表現を心がけましょう。

尊敬語と謙譲語の違い

「お目にかかれる」は謙譲語ですので、自分に対して使います。
相手の行動には使わないことがポイントです。
誤り例:「本日は社長がお目にかかれる予定です」→正しくは「本日は社長にお目にかかれる予定です」

間違った主語に注意

「お目にかかれる」の主語は基本的に「自分」や「自分側の人」です。
相手が主語の場合は「お会いになれる」など尊敬語を選びましょう。
また、「会ってほしい」という意味合いには使えませんのでご注意ください。

メールや会話での自然な使い方

文章だけでなく、実際の会話でも違和感がないように使うことが大切です。
「お目にかかれる日を楽しみにしています」と伝えることで、相手に好印象を残すことができます
過度に使いすぎると堅苦しくなるため、シーンに応じてバランスよく取り入れましょう。

まとめ|お目にかかれるは丁寧な出会いの言葉

「お目にかかれる」は、ビジネスやフォーマルな場面で「会う」の謙譲語として使える便利な表現です。
相手に敬意を示し、失礼のないコミュニケーションをしたい時に最適です。
主語や使う場面に注意し、他の類語と使い分けることで、より洗練された印象を与えることができます。
ぜひ日常やビジネスメールなどで上手に活用してみてください。

表現 意味・使い方 主な使用場面
お目にかかれる 謙譲語。「会う」の可能形。
自分が相手に会う場合に使う
ビジネス、改まった挨拶、目上の人に
お会いできる 丁寧語+可能形。
ややカジュアルな印象
一般的なビジネス、社内、幅広い相手に
ご挨拶できる 挨拶することができる。
訪問・表敬などに
公式な訪問、表敬訪問

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