「来ていただく」は、相手が自分のもとへ訪問してくれることに対して感謝や敬意を込めて使う表現です。
しかし、さらに丁寧な敬語やフォーマルな言い回しにしたい場面も多いですよね。
この記事では、「来ていただく」の正しい敬語表現やビジネスメールでの使い方、例文、注意点まで詳しく解説します。
「来ていただく」の意味と基本の使い方
「来ていただく」は、相手が自分や自分の会社・場所に来ることについて、相手に対して配慮や感謝を込めて使う謙譲語表現です。
例えば「明日こちらに来ていただくことは可能でしょうか?」のように、相手に訪問をお願いしたい時や、来てくれることにお礼を述べる際に用います。
ただし、この表現だけでも十分丁寧ですが、さらに敬意を高めたい場合やビジネスシーンでは、より格式の高い言い方が求められます。
より丁寧な敬語表現
「来ていただく」をビジネスやフォーマルな場面でより丁寧に言い換える場合、次のような表現が適切です。
・お越しいただく
・ご来社(ご来場/ご来館)いただく
・ご足労いただく
・ご訪問いただく
これらはすべて「来ていただく」よりもワンランク丁寧な敬語です。
特に「お越しいただく」は、ビジネスメールや案内状などで最も一般的に使われます。
「ご足労いただく」は「わざわざ来てくださって恐縮ですが」というニュアンスを込めたいときに便利です。
ビジネスメールでの例文集
実際のビジネスメールや案内文で使える「来ていただく」の敬語例文をご紹介します。
・ご多忙のところ、お越しいただき誠にありがとうございます。
・恐縮ですが、明日14時にご来社いただくことは可能でしょうか。
・ご足労いただき恐縮でございますが、何卒よろしくお願いいたします。
・もしご都合がよろしければ、ご訪問いただけますと幸いです。
・○○様にご来場いただけることを心よりお待ちしております。
このように、相手や場面に合わせて表現を使い分けることで、より丁寧で配慮のある印象を与えることができます。
注意点と使い分けポイント
「来ていただく」やその敬語表現を使うときは、相手の都合や負担に配慮した表現(「恐縮ですが」「ご多用のところ」「ご足労」など)を添えると、さらに丁寧な印象になります。
また、同じ言い回しを繰り返さないよう、メールや文書内で「お越しいただく」「ご来社いただく」「ご足労いただく」など表現を変えると、文章が洗練されます。
一方で、あまりにも丁寧すぎたり、くどくならないよう、バランスを意識することも大切です。
まとめ
「来ていただく」は、相手に敬意や感謝を示す謙譲語の基本表現ですが、「お越しいただく」「ご来社いただく」「ご足労いただく」など、さらに丁寧な敬語表現も状況に応じて使い分けるのがビジネスマナーです。
表現のバリエーションを覚えて、シーンや相手に合わせて使い分けることで、より洗練された印象を与えましょう。