したところの意味と使い方|ビジネスメールや敬語・例文も解説

「したところ」という表現は、日常会話からビジネス文書まで幅広く使われる便利な日本語です。
その正しい意味や使い方、似た表現との違い、そしてビジネスシーンでの実践的な例文も交えて、分かりやすく解説します。
「したところってどう使えばいいの?」と悩んでいる方にもおすすめの内容です。

目次

したところの基礎知識

「したところ」は、物事を行った直後や、その行為の結果について述べるときによく使われる表現です。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く登場するため、正しい意味と使い方を知っておくと非常に役立ちます。

「したところ」の基本的な意味

「したところ」とは、「何かを行った結果どうなったか」「やってみた結果こうなった」という場面で使われます。
たとえば、「問い合わせをしたところ、すぐに回答が届きました」のように、自分の行動の結果がすぐに現れた場合などにぴったりの表現です。
この言葉は、過去の行為とその結果をつなげて述べる際に使われます。

また、文語的な文章やフォーマルなシーンでも違和感なく使えるため、ビジネス文書やメールでも定番の言い回しとなっています。

「したところ」の使われ方と場面

「したところ」は、「~したら」「~した結果」「~したとき」と似た意味を持っていますが、特に「意外な結果」や「予想外の展開」を伝えたい時に使われやすい傾向にあります。
たとえば、「上司に相談したところ、予想外の提案を受けました」などです。

この表現は、自分の行為に対する他者の反応や、新しい情報・状況の変化を伝えたい時にも最適です。

「したところ」と似た表現との違い

「したところ」とよく似ている表現に「したら」「した結果」「したとき」などがあります。
それぞれの違いを理解することで、より適切な場面で使い分けることができます。
「したら」は単純な因果関係、「した結果」は結果に重点を置く表現、「したとき」は時間的なタイミングを表します。

一方で、「したところ」はその行為の直後に起きた出来事や予想外の展開を、より自然に強調できます。

したところの正しい使い方

ここからは、「したところ」を実際にどのように使うのか、より具体的な例文や注意点を交えて紹介します。
ビジネスメールや敬語表現でも活用できるポイントを押さえましょう。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスメールや報告書などでは、「したところ」はとても重宝します。
たとえば、「先方に確認したところ、承認をいただきました」といった形で、自分のアクションと、その結果として得られた事実や反応を簡潔に伝えられます。

また、「確認したところ、資料に不備が見つかりました」など、問題点の発見や経過報告にも使えるので、社内外を問わず幅広いシーンで活躍します。
この表現を使うことで、コミュニケーションがより明瞭かつ丁寧な印象になります。

敬語としての「したところ」の使い方

「したところ」自体は丁寧語ではありませんが、前後の表現を工夫することで、十分に敬語表現として使えます。
たとえば、「ご確認いただいたところ」「お伺いしたところ」など、謙譲語や尊敬語と組み合わせて使うことで、より丁寧な印象を与えます。

ビジネスメールでは、「ご連絡いただいたところ、すぐにご返信をいただき誠にありがとうございます」のように、相手への配慮や感謝の気持ちを伝えるにも適しています。

日常会話やカジュアルな場面での使い方

日常会話でも「したところ」はよく使われます。
たとえば、「電話したところ、すぐにつながった」や「試してみたところ、うまくいった」など、行動の結果を友達や家族に報告する場面でも自然です。

カジュアルな場面では、あまりかしこまらずに使える点も魅力です。
ただし、「したところ」はやや硬い印象を与えることもあるため、場合によって「やったら」「~したらどうなった」など、もっと砕けた言い回しを使うのも良いでしょう。

したところを使う時の注意点

「したところ」は便利な表現ですが、使い方を誤ると誤解を招いたり、相手に違和感を与えてしまうこともあります。
ここでは、注意しておきたいポイントをまとめます。

文脈に合った使い方を心がける

「したところ」は、行動の「直後」や「結果」にフォーカスしたい時に適しています。
「したところ」を使ったものの、前後の文脈が噛み合わない場合、不自然な印象になります。
また、単なる行動の報告だけでなく、“その結果”を具体的に述べることを意識しましょう。

たとえば、「資料を確認したところ、誤字がありました」というように、自分の行為とその直後の変化や発見を一文でまとめると、伝わりやすくなります。

「したところ」が敬語にならない場合の対処法

「したところ」はそのままだと丁寧語や敬語にはなりません。
ビジネスメールや目上の方との会話では、「ご確認いただいたところ」「お尋ねしたところ」など、前に敬語表現を加えることが大切です。

また、文末を「~でございました」「~いただきありがとうございました」など、丁寧な形に整えることで、よりフォーマルな印象となります。

話し言葉・書き言葉での使い分け

「したところ」は書き言葉では自然ですが、話し言葉ではやや堅苦しく感じる場合もあります。
カジュアルな会話では「やったら」「試したら」のように、もっと簡単な表現を使うのも一つの方法です。

一方で、正式な文章や書類、ビジネスメールなどでは「したところ」をしっかり使うことで、論理的に状況や経緯を説明できるというメリットがあります。
使う場面に応じて、柔軟に表現を選ぶことが大切です。

したところの例文集

実際に「したところ」を使った例文をいくつか紹介します。
ビジネス、日常、敬語表現など幅広いシーンでの使い方をマスターしましょう。

ビジネスメールでの例文

・資料を提出したところ、早速ご確認いただけました。
・先方に問い合わせしたところ、明日までにご連絡いただけるとのことでした。
・ご指摘いただいた点を修正したところ、問題なく動作するようになりました。

これらの例文では、自分のアクション→その結果の流れを簡潔に表現しています。
ビジネスメールや報告書でよく使われる典型文です。

日常会話での例文

・スマホを再起動したところ、動作が軽くなったよ。
・新しいレシピで料理したところ、家族に好評だった。
・友達に聞いたところ、そのお店はとても人気みたい。

日常の何気ない出来事や、自分の体験談を伝えるのにぴったりの表現です。

敬語・丁寧語での例文

・ご多忙のところご連絡いただいたところ、速やかにご対応いただきありがとうございました。
・ご確認いただいたところ、不備が見つかりましたとのご報告を受けました。
・担当部署にお伺いしたところ、近日中にご案内できる予定とのことでした。

このように、敬語や謙譲語と組み合わせることで、より丁寧な印象を与えられます。

まとめ

「したところ」は、日常会話からビジネスメール、敬語表現まで万能に使える便利な日本語表現です。
自分の行動とその結果を分かりやすく、簡潔に伝えることができます。

使い方のポイントを押さえれば、相手に状況を正確に伝えられ、コミュニケーションもよりスムーズになります。
適切な場面で「したところ」を上手に使いこなしましょう。

ポイント 内容
基本の意味 行動した結果、直後に何が起こったかを表す
ビジネスでの使い方 報告や連絡メール、経過説明など幅広く利用可能
敬語表現 謙譲語・尊敬語と組み合わせて丁寧な印象に
注意点 行為と結果の流れが自然な文脈で使うこと

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