英検を履歴書に記載する際、正式名称や正しい書き方に悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、英検の正式名称や履歴書への記載例、実際のビジネスシーンでの使い方、注意点まで詳しく解説します。
履歴書に英検を記載するメリットや、よくある疑問についてもわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
履歴書作成の際に「英検ってどう書けばいいの?」と迷った経験はありませんか。
そんな疑問を解消し、印象的な履歴書作成に役立つ情報をお届けします。
英検の正式名称を知ろう
まずは英検の正式名称について、しっかり確認しておきましょう。
ビジネスシーンや公式な書類では、略称ではなく正式名称を使うことが大切です。
その理由や具体的な表記例も紹介します。
英検の正式名称とは?
「英検」は実は略称で、正式な名称が存在します。
正式名称は「実用英語技能検定」です。
履歴書やエントリーシートなど、正式な書類には必ず「実用英語技能検定」と記載しましょう。
また、英検は公益財団法人 日本英語検定協会が実施しています。
この点も知っておくと、面接などで質問された場合にスムーズに答えられるでしょう。
例えば、「英検2級合格」とだけ書くのではなく、「実用英語技能検定2級合格」と記載します。
このように正式名称で記載することで、書類の信頼性や印象が高まります。
英検の英語表記について
グローバルなビジネスシーンでは、英語表記を求められる場合もあります。
英検の英語での正式名称は「EIKEN Test in Practical English Proficiency」です。
履歴書に英語表記を加えたい場合は、「実用英語技能検定(EIKEN Test in Practical English Proficiency)2級合格」のように記載すると良いでしょう。
企業によっては英語表記を重視する場合もありますので、業界や応募先に応じて使い分けましょう。
履歴書に記載する際の正式な書き方
履歴書の資格欄には、取得年月、資格名、級(グレード)、合格または取得の表現を記載します。
例としては、「2023年6月 実用英語技能検定2級合格」のように書きます。
また、まだ合格証が届いていない場合や、合格発表待ちの場合は「合格見込」と記載することもできます。
複数の級を取得している場合は、取得したすべての級を記載しても問題ありませんが、最も高い級だけを書くのが一般的です。
| 記載例 | 記入方法 |
|---|---|
| 和文のみ | 2023年6月 実用英語技能検定2級合格 |
| 和文+英文 | 2023年6月 実用英語技能検定(EIKEN Test in Practical English Proficiency)2級合格 |
英検を履歴書に記載するメリット
英検は多くの企業や教育機関で評価される資格です。
では、履歴書に記載することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
その具体的な効果を解説します。
英語力の証明として評価される
英検を履歴書に記載する最大のメリットは、英語力の客観的な証明ができることです。
とくに英語を使う職場や外資系企業、観光業、教育業界などでは、書類選考の段階で有利に働くことがあります。
また、TOEICやTOEFLと並び、日本国内で広く認知されている資格であるため、多くの人事担当者にとって理解しやすい点も魅力です。
英検の級によっておおよその英語レベルを判断できるため、自分の語学力をアピールする材料として最適です。
特に2級以上は「実用的な英語能力がある」とみなされることが多いでしょう。
自己アピールにつながる
英検の取得は、英語力だけでなく、継続して努力できる力や目標に向かって取り組む姿勢も評価されます。
とくに学生時代や転職時、他の資格と組み合わせて記載することで、より強い自己アピールにつなげることができます。
面接時にも「どのように勉強して合格したか」「どのように活かしたいか」といった話題が広がるため、自己PRのきっかけにもなります。
また、英検はリスニングやスピーキングも重視されるため、総合的な英語力をアピールできます。
信頼性・公的な認知度が高い
英検は文部科学省が後援する公的な資格です。
そのため、履歴書に記載した際の信頼性が高く、資格自体の認知度も抜群です。
国内外の多くの教育機関や企業で評価対象となるため、学生の就職活動から社会人のキャリアアップまで幅広く活用できます。
他の民間資格と比較しても、英検は歴史や実績があるため、安心して履歴書に記載することができます。
履歴書での英検の正しい使い方と注意点
履歴書に英検を記載する際に注意したいポイントや、間違いやすい表現、ビジネスシーンでの正しい使い方を解説します。
しっかり押さえて、より魅力的な履歴書を作成しましょう。
略称だけの記載はNG
「英検2級合格」と略称だけで記載する方もいますが、正式な書類では正式名称を記載することが基本です。
略称のみだと認知度が高いとはいえ、正式性や信頼性に欠ける印象を与えることがあります。
必ず「実用英語技能検定」と書きましょう。
また、企業によっては略称のみ記載した場合に確認の連絡が入ることもありますので、最初から正式名称で記載する習慣をつけましょう。
合格・取得・認定の違いに注意
英検の場合、「合格」という表現が正しいです。
「取得」や「認定」ではなく、「合格」と記載しましょう。
例えば「2023年6月 実用英語技能検定2級合格」とします。
「認定」や「取得」と書いてしまうと、正確なニュアンスが伝わらないため注意が必要です。
また、まだ合格証が届いていない場合や、二次試験の結果待ちの場合は、「合格見込」と記載しても問題ありません。
記載する級・グレードの選び方
複数の級を取得している場合、最も高い級だけを記載するのが一般的です。
例えば、3級・準2級・2級をすべて取得している場合は、2級のみ記載します。
ただし、特別な事情がある場合や、級ごとに取得時期が大きく異なる場合は、すべて記載しても構いません。
また、英検には1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級といったグレードがありますが、履歴書に記載する場合は2級以上がおすすめです。
それ以下の級はアピール効果が限定的なため、他の資格や経験と組み合わせて記載すると良いでしょう。
履歴書の記載例とよくある質問
実際に履歴書に英検を記載する際の具体的な例や、よくある疑問についても詳しく解説します。
正しい記載方法を押さえて、書類選考を有利に進めましょう。
履歴書の記載例
資格欄の記載例は以下の通りです。
「2023年6月 実用英語技能検定2級合格」
英文表記を併記したい場合は
「2023年6月 実用英語技能検定(EIKEN Test in Practical English Proficiency)2級合格」
と書きます。
履歴書のフォーマットによっては、年月を左端に、資格名を右側に記載する場合もありますので、フォーマットに合わせて記入しましょう。
英検の有効期限について
英検には有効期限はありません。
一度合格すれば、その級は生涯有効です。
そのため、何年に取得したものでも履歴書に記載できます。
ただし、取得から時間が経っている場合は、面接時に「現在も英語力が維持できているか」質問される可能性があるため、自己研鑽のアピールもあわせて用意しておくと良いでしょう。
長期間前に取得した場合は、現在の英語力を証明する他の資格(TOEICなど)も併記するとより効果的です。
他の英語資格との併記方法
英検以外にもTOEICやTOEFLなどの英語資格を取得している場合、複数の資格を併記することで総合的な英語力をアピールできます。
その際は、取得した年月順または、アピールしたい資格順に記載しましょう。
例えば、
「2023年6月 実用英語技能検定2級合格」
「2024年1月 TOEIC公開テスト 800点取得」
のように並べます。
複数資格を記載することで、幅広い英語力と学習意欲を評価してもらいやすくなります。
| 記載パターン | 記入例 |
|---|---|
| 和文のみ | 2023年6月 実用英語技能検定2級合格 |
| 和文+英文 | 2023年6月 実用英語技能検定(EIKEN Test in Practical English Proficiency)2級合格 |
| 他資格併記 | 2023年6月 実用英語技能検定2級合格 2024年1月 TOEIC公開テスト 800点取得 |
まとめ
英検の正式名称は「実用英語技能検定」であり、履歴書には略称ではなく正式名称で記載することがビジネスマナーです。
また、英語表記を求められる場合は「EIKEN Test in Practical English Proficiency」を併記しましょう。
記載時には「合格」の表現を用い、級や取得年月を明記することで、書類の信頼性や印象が格段にアップします。
英検の取得は、英語力の証明だけでなく、努力や継続力のアピールにもつながります。
正しい記載方法を押さえて、履歴書作成をより自信のあるものにしてください。

