お知らせいただきありがとうございますの意味・使い方・例文まとめ

ビジネスメールや日常的なやり取りでよく目にする「お知らせいただきありがとうございます」。
このフレーズは一見するとシンプルですが、正しく使えているか不安な方も多いのではないでしょうか。
今回はこの言葉の意味や使い方、似た表現や注意点などをわかりやすく解説します。
ビジネスでもプライベートでも役立つ、知っておきたいポイントをまとめました。

目次

お知らせいただきありがとうございますとは

「お知らせいただきありがとうございます」は、相手からの情報提供や通知に対して感謝の気持ちを伝える日本語表現です。
ビジネスシーンだけでなく、日常生活のメールやチャットでも頻繁に使われます。
この一言で、相手の心遣いや配慮に対する敬意や感謝を丁寧に伝えることができます。

特にビジネスメールでのやり取りでは、「ご連絡いただきありがとうございます」や「ご報告ありがとうございます」と並んで定番のフレーズとなっています。
使い方を間違えると、冷たい印象や失礼な印象を与えてしまうこともあるため、正しい用法を知っておくことが大切です。

言葉の構成と敬語表現

「お知らせいただきありがとうございます」は、「お知らせ」(名詞)+「いただき」(謙譲語)+「ありがとうございます」(丁寧な感謝表現)という構成です。
「お知らせ」は通知・情報を伝える行為を指し、「いただき」は相手の行為をへりくだって受ける謙譲の気持ちを表します。
最後の「ありがとうございます」は感謝を伝える丁寧な言い回しです。

このような構成により、相手の行動に対して敬意と感謝を同時に伝えることができる、日本語ならではの丁寧かつ柔らかい表現となっています。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスメールでは、新しい情報や変更点、報告事項などを受け取った際に「お知らせいただきありがとうございます」と返信するのが一般的です。
例えば、会議の日程変更や資料の送付、進捗報告に対して感謝の気持ちを表現するのに最適です。

また、「お知らせいただきありがとうございます」に続けて、「早速対応いたします」や「今後ともよろしくお願いいたします」など、次の行動や協力の意思を添えることで、より丁寧で前向きな印象を与えることができます。

似た表現との違いと使い分け

「お知らせいただきありがとうございます」と似た表現には、「ご連絡ありがとうございます」「ご報告ありがとうございます」などがあります。
これらはそれぞれニュアンスや使いどころが異なるため、状況に応じて使い分けが必要です。

例えば、「ご連絡」は連絡行為そのもの、「ご報告」は報告という形式的な内容、「お知らせ」は案内や通知といった意味合いが強くなります。
相手が送ってきた内容や文脈に合わせて、最適な表現を選ぶことがポイントです。

表現 主な意味・使い方
お知らせいただきありがとうございます 案内・通知・情報提供への感謝(柔らかく幅広い)
ご連絡ありがとうございます 連絡行為全般への感謝(一般的・汎用的)
ご報告ありがとうございます 報告や進捗状況への感謝(ややフォーマル)

お知らせいただきありがとうございますの例文

このフレーズはどのように実際のメールや会話で使われているのでしょうか。
ビジネスや日常生活のシーンごとに例文を紹介します。

自然に使える表現を身につけて、相手に失礼のない、好印象を与えるコミュニケーションを目指しましょう。

ビジネスメールでの例文

・会議の日程変更のご連絡をいただいた場合:
「会議の日程変更についてお知らせいただきありがとうございます
承知いたしました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」

・資料送付へのお礼:
「資料をお知らせいただきありがとうございます
早速拝見させていただきます。」

社外・社内での使い分け

社外の相手には、より丁寧な敬語表現を意識しましょう。
「この度はご多忙の中、お知らせいただき誠にありがとうございます。」
と、「誠に」や「ご多忙の中」を加えることで、よりフォーマルな印象を与えます。

一方、社内の同僚には「お知らせありがとう」と多少カジュアルにしても問題ありませんが、目上の人や上司には丁寧な言葉を選びましょう。

日常会話やカジュアルなシーンでの使い方

プライベートや友人同士のやりとりでも、「お知らせありがとう」や「教えてくれてありがとう」といった形で使うことができます。
ただし、あまりに堅苦しい印象になる場合は、状況に応じて「教えてくれてありがとう」など、より親しみやすい表現にアレンジするのも良いでしょう。

TPOに合わせて表現を調整することで、相手にとって心地よいコミュニケーションが実現します。

シーン 例文 ポイント
ビジネス(社外) お知らせいただき誠にありがとうございます。 丁寧な敬語で信頼感アップ
ビジネス(社内) お知らせいただきありがとうございます。 標準的な丁寧語
プライベート 教えてくれてありがとう。 カジュアルな親しみ表現

お知らせいただきありがとうございますの注意点と正しい使い方

便利なフレーズですが、使い方を誤ると失礼に受け取られる可能性もあります。
ビジネスシーンでの基本マナーや注意点を押さえておきましょう。

また、相手の状況や立場を配慮したアレンジも大切です。

複数回使う場合の工夫

メールのやり取りが何度も続く場合、毎回同じ「お知らせいただきありがとうございます」だけでは単調になりがちです。
「ご丁寧にお知らせいただき、重ねて御礼申し上げます」「ご案内いただき感謝申し上げます」など、バリエーションを持たせることで、より誠意が伝わる文面にすることができます。

相手によっては、「ご連絡いただき、ありがとうございます」や「ご案内いただき、感謝申し上げます」など、柔軟に表現を変えることも重要です。

感謝の気持ちを一歩深める言い回し

定型文だけで終わらせず、「迅速なご対応感謝いたします」「ご配慮いただきありがとうございます」など、具体的な行為や状況に触れる表現を加えると、より心のこもった印象を与えます。

また、「ご多忙の中」「ご丁寧に」など、相手の労力や気配りに対して敬意を示す言葉を加えることも、ビジネスマナーの一つです。

間違った使い方・避けるべき表現

「お知らせいただきありがとうございます」は丁寧な表現ですが、相手が自分よりもかなり目上の場合や、格式の高い場ではさらに敬意を込める表現を選ぶ必要があります。
例えば、「ご教示いただきありがとうございます」「ご高配賜り、御礼申し上げます」など、より格調高いフレーズが適します。

また、「お知らせありがとうございました」と過去形で書くと、少し事務的で冷たい印象になることがあるため、現在形の「ありがとうございます」を使うのが無難です。

NG例 理由
お知らせありがとうございました やや事務的、冷たい印象になりやすい
お知らせ感謝します カジュアルすぎてビジネスには不向き
お知らせいただき、すみません 感謝ではなく謝罪の意味になってしまう

まとめ

「お知らせいただきありがとうございます」は、ビジネス・日常問わず幅広く使える感謝のフレーズです。
正しい使い方や場面ごとのアレンジ、敬語表現のポイントを押さえれば、相手に好印象を与えつつ、円滑なコミュニケーションを実現できます。

大切なのは、相手の立場や状況に配慮しながら、感謝の気持ちを自分の言葉でしっかり伝えること
「お知らせいただきありがとうございます」を上手に使いこなして、信頼されるコミュニケーションを目指しましょう。

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