「申し添えます」はビジネスメールや公式文書でよく見かける表現です。
しかし、正しい使い方や意味、似た言葉との違いを理解している方は意外と少ないかもしれません。
この記事では、「申し添えます」の意味や使い方、よくある誤用や「申し上げます」との違いについて、やさしく・詳しく解説します。
社会人や学生の方はもちろん、日常会話や手紙でも安心して使えるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください!
申し添えますとは?意味や読み方・使う場面を解説
まずは「申し添えます」という言葉の基本的な意味や使う場面について解説します。
ビジネスシーンで頻出するこの言葉、きちんと理解しておくと大変便利です。
申し添えますの意味と読み方
「申し添えます(もうしそえます)」は、「言葉や情報を付け加えて伝える」「念のため補足して申し上げる」という意味を持つ、丁寧な言い回しです。
主に目上の人や取引先、公式な書面やメールで用いられます。
「申し上げる」に「添える(付け加える)」を組み合わせて、相手に対して敬意を払いつつ情報を追加するニュアンスがあります。
「念のため、補足として付け加えます」という気持ちを込めて使うのが特徴です。
たとえば、会議の議事録や報告書、案内文、お詫び状など、「相手に失礼なく、さらに情報を伝えたいとき」に使われます。
単なる追加情報ではなく、丁寧さ・配慮を示すために用いられることが多いです。
申し添えますの使い方:例文とシーン
ビジネス文書やメールで「申し添えます」を使う際の具体的な例文は次の通りです。
・「以上、念のため申し添えます。」
・「ご参考までに、資料を1点申し添えます。」
・「本件につきましては、後日改めてご連絡申し添えます。」
・「お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し添えます。」
このように、「申し添えます」は文章の締めくくりや、追記したい情報・念押ししたい内容を伝える場面で使われます。
特に、「念のため」や「参考までに」といった言葉とセットで用いられることが多いのも特徴です。
申し添えますと申し上げますの違い
「申し添えます」と似た表現に「申し上げます」がありますが、使い方や意味は異なります。
「申し添えます」は「追加してお伝えします」という補足的なニュアンスを持っています。
一方、「申し上げます」は「言う」「申す」の謙譲語で、感謝や謝罪、お願いなどを丁寧に伝えるときに使います。
たとえば、「よろしくお願い申し上げます」「お詫び申し上げます」など、直接的な気持ちや行為を相手に向けて表現する際に使います。
一方、「申し添えます」は「付け加えて伝える」ため、文章中や補足説明に使うのが一般的です。
| 言葉 | 意味・使い方 | 例文 |
|---|---|---|
| 申し添えます | 補足・追加説明を丁寧に伝える際に使う | 念のため、資料を申し添えます。 |
| 申し上げます | 感謝・謝罪・お願いなど直接的な心情を伝える際に使う | よろしくお願い申し上げます。 |
ビジネスシーンでの申し添えますの正しい使い方
実際のビジネス現場で「申し添えます」をどのように使えばよいのか、具体的なシチュエーションとともに解説します。
正しい言い回しを身につけることで、社内外の信頼感もアップします。
メールや文書での申し添えますの使い方
ビジネスメールでは、「申し添えます」は主に本文の最後や、注意喚起・追加情報の提示時に用います。
例えば、取引先への案内文で「ご参考までに、資料を1点申し添えます。」といった具合です。
また、議事録や報告書では「念のため、次回の日程も申し添えます。」と補足説明に使われます。
重要なのは、相手に対して配慮や丁寧さを表現したいときに使うことです。
単なる追加情報ではなく、「念のため」「ご参考までに」など、相手を思いやるフレーズと併用することでより自然で丁寧な印象になります。
口頭での使い方と注意点
「申し添えます」は書面上だけでなく、会議や打ち合わせなど口頭でも使えます。
たとえば、「以上で報告を終わりますが、念のため一点申し添えます。」のように、追加で重要なポイントを伝えるときに便利です。
ただし、日常会話やカジュアルな場ではやや堅苦しい印象を与えるため、ビジネスや公式の場面に限定して使うのが無難です。
また、口頭の場合は「申し添えさせていただきます」とさらに丁寧に表現することで、よりフォーマルな印象を与えることができます。
使いすぎると不自然になりやすいので、ポイントを絞って活用しましょう。
避けたい誤用や不自然な使い方
「申し添えます」は便利な表現ですが、使い方を誤ると不自然に感じられたり、相手に誤解を与えたりすることもあります。
例えば、感謝や謝罪の気持ちを伝える際に「申し添えます」を使うのは誤用です。
この場合は「申し上げます」を使いましょう。
また、カジュアルなメールや目上の人以外への連絡では、やや堅苦しく感じられることがあります。
TPOを考えて使い分けることが重要です。
申し添えますの類語・言い換え表現
「申し添えます」と似た意味を持つ表現や、言い換えが可能なフレーズを紹介します。
状況や相手に応じて使い分けることで、より伝わりやすく丁寧なコミュニケーションが可能になります。
代表的な類語とそのニュアンス
「申し添えます」の類語には、「付け加えます」「補足いたします」「念のためお知らせいたします」などが挙げられます。
それぞれのニュアンスを理解して使い分けることが大切です。
「付け加えます」はややカジュアルな印象、「補足いたします」は丁寧かつ分かりやすい表現です。
一方、「念のためお知らせいたします」は、相手に配慮しつつ追加情報を伝えるニュアンスが強いです。
あくまで「申し添えます」は公式な場面での伝達に最適ですが、他の表現も状況に応じて活用できます。
ビジネスメールで使える言い換え例
ビジネスメールでは、固い表現ばかりでなく、柔らかく伝えたい場合もあります。
そんな時は、「念のためご連絡申し上げます」「ご参考までにご案内いたします」「付記いたします」などの表現が適しています。
たとえば、「以上、念のためご連絡申し上げます。」「ご参考までにご案内いたしますが~」など、相手との距離感や関係性によって使い分けましょう。
「申し添えます」に比べてややカジュアルな印象を与えますが、十分に丁寧な表現です。
使い分けのポイントとシーン
「申し添えます」は公式な文書やメールに向いていますが、柔らかく伝えたい場合や親しい相手には「念のためお知らせします」「付け加えます」などの表現を選ぶと良いでしょう。
状況や相手の立場に合わせて、最も適切な言葉を選ぶことが大切です。
また、同じ内容を繰り返し伝えるのではなく、本当に必要な情報や補足を伝える際だけに使うことで、言葉の重みや効果も高まります。
まとめ:申し添えますの正しい使い方をマスターしよう
「申し添えます」は、ビジネスや公式の場面で情報や注意事項を追加・補足する際に使う丁寧な表現です。
「申し上げます」とは意味や使い方が異なり、誤用しやすいので注意しましょう。
また、類語や言い換え表現を覚えておくことで、様々なシチュエーションに対応できるようになります。
正しい使い方をマスターして、信頼されるコミュニケーションを目指しましょう!
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 意味 | 情報や注意事項を丁寧に追加・補足する表現 |
| 使い方 | ビジネスメールや公式文書、口頭での補足説明など |
| 注意点 | 感謝・謝罪には「申し上げます」を使う カジュアルな場面では控える |

