送る 敬語の正しい使い方と例文|ビジネスメール・手紙で役立つ表現集

ビジネスシーンや日常生活で「送る」という言葉を敬語でどう表現すれば良いか迷ったことはありませんか。
この記事では、「送る」の敬語表現を豊富な例文とともに詳しく解説します。
メールや手紙、贈り物など、さまざまな場面で使える丁寧な言い回しを身につけて、より好印象なコミュニケーションを目指しましょう。

目次

送る 敬語の基礎知識

「送る」は日常的によく使われる動詞ですが、敬語表現では場面や相手によって適切な言い換えが必要です。
ここでは、「送る」の基本的な敬語や、使い方のポイントを解説します。

「送る」の尊敬語・謙譲語・丁寧語とは?

敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類があります。
「送る」の場合、尊敬語は「お送りになる」「送られる」謙譲語は「お送りする」「送付いたします」「ご送付申し上げます」などが一般的です。
ビジネスメールや書類のやりとりでは、主に謙譲語や丁寧語が多用されます。
相手に敬意を表しつつ、自分側の行為をへりくだって表現することで、円滑なコミュニケーションを図ることができます。

また、シーンによっては「送信」「発送」「提出」など、より具体的な動詞への置き換えも必要です。
TPOを意識した使い分けが大切です。

ビジネスメールでの「送る」の敬語表現

ビジネスメールでは、「送る」の敬語として主に「送付いたします」「お送りします」「お送りいたします」などが使われます。
たとえば、資料や見積書、請求書など、ビジネスでやり取りする書類を相手に渡す際には、「資料をお送りいたします」「見積書を送付いたします」と記載することで、丁寧な印象を与えられます。

また、ファイル添付を伝える場合は、「添付ファイルにてお送りいたします」と一文加えると、より丁寧になります。
文末表現としては「ご査収ください」「ご確認ください」と組み合わせることで、さらにビジネス文書らしいフォーマルさが増します。

贈り物や手紙で使う「送る」の敬語

贈り物や手紙の場合、「お贈りいたします」「お届けいたします」「謹んでお送り申し上げます」などがよく使われます。
特にフォーマルな手紙やお祝いの品を贈る際は、「心ばかりの品をお送り申し上げます」「ささやかではございますが、お届けいたします」といった表現が相手に敬意を伝えるポイントです。

また、季節の挨拶やお礼状などでも、「書中をもってご挨拶申し上げます」「書面にてお送りいたします」といった丁寧な言い回しが使われます。
相手や状況に応じて最適な表現を選ぶことが重要です。

送る 敬語の使い方と例文

ここからは、実際のビジネスシーンや日常のやりとりで役立つ「送る」の敬語表現を例文付きでご紹介します。
正しい使い方を身につけて、相手に失礼のないコミュニケーションを目指しましょう。

ビジネスメールでの例文

ビジネスメールでよく使われる「送る」の敬語には、下記のような表現があります。
・資料をお送りいたしますので、ご査収ください。
・見積書を送付いたしますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
・ご依頼いただきました書類を本日発送いたしました。

これらの表現は、相手に対して敬意を示しながらも、内容が明確でわかりやすいのが特徴です。
文末に「いたします」「申し上げます」などを使うことで、より丁寧な印象を与えることができます。

手紙や贈り物に使う例文

手紙や贈り物の際の「送る」の敬語表現には、次のようなものがあります。
・心ばかりの品をお送り申し上げます。
・ささやかではございますが、お届けいたします。
・季節のご挨拶を申し上げたく、書中をもってご連絡いたします。

これらの表現は、フォーマルなシーンや目上の方へ贈り物をする際に役立ちます。
「謹んで」や「心ばかり」などの語句を添えることで、より慎ましい気持ちや敬意を伝えることができます。

カジュアルなやり取りでの丁寧表現

ビジネスほど堅苦しくないやり取りや、少し親しい相手への連絡でも、丁寧語を使うことで気持ちの良いコミュニケーションができます。
・写真をお送りしますね。
・後ほど資料をお送りいたします。
・プレゼントを発送しましたのでご確認ください。

このような場面では、相手との距離感を意識しつつ、適度な丁寧さを心がけましょう。
過度にかしこまりすぎず、自然な敬語を使うことで、親しみやすさと礼儀正しさを両立できます。

送る 敬語の注意点と間違いやすい表現

「送る」の敬語を使う際、よくある間違いや注意すべきポイントを押さえておくことも大切です。
ここでは、特に気を付けたい表現や使い方を解説します。

「送らさせていただきます」は誤用

ビジネスメールなどでしばしば見かける「送らさせていただきます」は、二重敬語のため正しい日本語ではありません。
正しくは「送らせていただきます」または「お送りいたします」となります。

敬語を重ねすぎると、かえって不自然で失礼に感じられることもあるため、シンプルで適切な敬語表現を心がけましょう。

相手の行為に謙譲語はNG

相手が「送る」場合には、謙譲語ではなく尊敬語を使いましょう。
例えば、「(相手が)資料をお送りいただきありがとうございます」は謙譲語ですが、「お送りくださりありがとうございます」「お送りくださいまして誠にありがとうございます」など、尊敬語を使うのが正しい使い方です。

自分の行為には謙譲語、相手の行為には尊敬語というルールをしっかり押さえておきましょう。

状況にあわせて動詞を選ぶ

「送る」は幅広い意味で使われる動詞ですが、文書・メール・贈り物・人の送り迎えなど、状況に応じて最適な動詞へ置き換えるとより明確な表現になります。
例:「発送」「送信」「提出」「案内」「お見送り」など、それぞれのシーンにふさわしい敬語を選びましょう。

たとえばメールなら「送信いたします」、書類なら「提出いたします」、贈り物なら「お贈りいたします」など、具体的な言葉を使うことで、伝えたい内容がより正確に伝わります。

送る 敬語の一覧表

ここでは、「送る」の敬語表現を用途別にまとめた一覧表をご紹介します。
ビジネスシーンや手紙、プライベートなど、さまざまな場面でご活用ください。

用途 おすすめ敬語例 使用シーン
ビジネスメール 送付いたします
お送りいたします
送信いたします
資料・見積書・請求書のやり取り
手紙・挨拶状 お送り申し上げます
書中をもってご挨拶申し上げます
ご挨拶・お礼・季節の便り
贈り物 お贈りいたします
謹んでお送り申し上げます
お届けいたします
お中元・お歳暮・お祝いなど
相手の行為 お送りくださる
ご送付ください
お送りいただく
相手から受け取る場合

まとめ|送る 敬語で好印象なコミュニケーションを

「送る」の敬語表現はビジネスでも日常でも頻繁に登場し、正しい使い方を知っていると相手に好印象を与えることができます。
尊敬語・謙譲語・丁寧語をしっかり使い分け、自分の立場や相手との関係性にあわせて適切な表現を選ぶことが大切です。

本記事でご紹介した例文やポイントを参考に、ぜひあなたのメールや手紙、贈り物のやりとりに役立ててください。
正しい敬語を身につけ、より円滑で信頼されるコミュニケーションを築きましょう。

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