「つきましては」は、ビジネスメールや文書、フォーマルな案内・通知などでよく使われるつなぎ言葉(接続詞)です。この記事では、「つきましては」の正しい意味や使い方、具体的な例文、より丁寧な言い換え表現まで詳しく解説します。
論理的でわかりやすい文書作成に役立つフレーズなので、ぜひ使いこなしましょう。
つきましてはの意味と基本ニュアンス
「つきましては」は、「それに関連して」「そのため」「以上の理由から」など、前文の内容を受けて、次の話題や依頼、案内につなげる接続詞です。
「前述の理由・事情に基づいて、次の内容(お願い・案内・連絡など)を伝える」という意味合いで使われます。
ビジネスやフォーマルな文章で非常によく使われる表現です。
どんな場面で使う?
・業務連絡やお知らせ文
・ビジネスメールで理由説明のあと依頼や案内を加えるとき
・会議やイベント案内などで、背景や経緯を説明した後に本題に入るとき
・申請、お願い、お願いごとの切り出し
など、「前置きや理由→つきましては→本題」の流れで使われます。
つきましてはの具体的な使い方と例文
ビジネスメールや案内文、社内外の連絡などでよく使われる「つきましては」の例文を紹介します。
ビジネスメール例文
・新規プロジェクトを立ち上げる運びとなりました。
つきましては、皆様にご協力をお願い申し上げます。
・来週より新システムが稼働いたします。
つきましては、ログイン方法等をご確認くださいますようお願いいたします。
・弊社は○○支店を閉鎖することとなりました。
つきましては、今後のお問い合わせは本社へご連絡いただきますようお願いいたします。
・上記理由により、納期が変更となりました。
つきましては、新しい納期につきましてご確認をお願いいたします。
日常・カジュアルな使い方
「つきましては」は非常にフォーマルな表現なので、日常会話ではあまり使いません。
カジュアルな場では「それで」「なので」「そのため」などの言い換えが自然です。
つきましてはの丁寧な言い換え・バリエーション
より堅い・丁寧な表現や、少し柔らかい印象を与えるバリエーションもご紹介します。
より丁寧・フォーマルな言い換え
・何卒よろしくお願い申し上げます
・何とぞご協力賜りますようお願い申し上げます
・この件につきまして
・上記の通り
・以上をもちまして
・このため
・そのため
など、前文から本題につなげるときに使うことができます。
使い方の注意点
・「つきましては」は文頭に置くことで、話題転換や依頼の強調になります。
・何度も繰り返し使うとくどくなるため、長文メールや案内文では一度だけに留めるのが好印象です。
・本題や依頼、案内事項を明確に続けて書くことで、より論理的で丁寧な印象になります。
まとめ:つきましてはの正しい使い方と表現力アップのコツ
「つきましては」は、ビジネスやフォーマルな場で、理由や背景の説明から依頼や案内につなげるのに欠かせない表現です。
意味や使い方、言い換えを理解し、文書作成やメールの質を高めましょう。