「五月雨式に申し訳ございません」は、メールや連絡事項が小分けに断続的に送られてしまう際に、そのことを詫びるビジネス敬語表現です。
複数回に分けて情報を伝えたり、何度も追加で連絡する場合に使うと、相手への配慮やマナーの良さが伝わる便利なフレーズです。
ここでは、この表現の意味や使い方、類似表現との違い、ビジネスメールでの例文を解説します。
五月雨式に申し訳ございませんの意味
「五月雨式(さみだれしき)」とは、もともと「五月雨(さみだれ)」=梅雨時の長雨のように、断続的に降ったり止んだりするさまを表します。
ビジネスシーンでは、連絡・情報・報告が一度にまとめてではなく、断続的に・小分けで届くことを表現する言葉として使われています。
「五月雨式に申し訳ございません」は、「何度も追加でご連絡してしまい恐縮ですが」「立て続けのメールとなり恐れ入ります」といった、繰り返しの連絡を詫びる丁寧な表現です。
主な使用シーンとポイント
・追加情報や修正点を都度メールで連絡するとき
・同じ内容の件について何度も分けて案内や連絡をする場合
・プロジェクトや案件で連絡事項が多い場合
など、まとめて一度で伝えきれなかったことに対する配慮や、相手の手間や混乱を避けたい時によく使われます。
ビジネスメールでの使い方と例文
「五月雨式に申し訳ございません」は、追加の連絡や修正を伝えるメールや、複数回に分かれる案内文の冒頭などで使うのが一般的です。
例文 | 用途・解説 |
---|---|
五月雨式のご連絡となり、申し訳ございません。先ほどのメールに追加でご案内申し上げます。 | 追加連絡や補足説明をする場合の冒頭に。 |
五月雨式で恐縮ですが、追加資料をお送りいたします。 | 資料送付が複数回に分かれてしまった場合。 |
五月雨式にご連絡となり、重ねてお詫び申し上げます。 | 何度も連絡が続いた場合の謝罪の強調に。 |
度重なる五月雨式のご案内となり、誠に申し訳ございません。 | 複数回にわたる連絡や案内の謝罪として。 |
より丁寧な言い換え・類似表現
「五月雨式に申し訳ございません」は丁寧な表現ですが、よりフォーマルにしたい場合や印象を変えたい時には、以下のような言い換えも可能です。
- 度重なるご連絡となり、恐縮でございます
- 断続的なご案内となり、失礼いたします
- 立て続けのご連絡となり、誠に申し訳ございません
- 繰り返しのご連絡となり、恐れ入ります
- ご連絡が分散し、ご迷惑をおかけし申し訳ございません
注意点とマナー
「五月雨式に申し訳ございません」は、必要以上に多用しないことがマナーです。
追加や訂正、案内が複数回に分かれる場合は、できるだけまとめて連絡する工夫や、事前に「今後追加で連絡する可能性がある」旨を伝えておくと、より丁寧な印象になります。
また、謝罪後は本題や感謝の言葉を必ず添えるようにしましょう。
まとめ
「五月雨式に申し訳ございません」は、断続的・複数回にわたる連絡や案内への謝罪を丁寧に伝える表現です。
ビジネスメールや連絡のマナーとして、状況や相手に合わせて上手に使い分けましょう。