またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致しますの正しい使い方・例文・ビジネス敬語解説

2025年12月3日

ビジネスメールやチャットでよく目にする「またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致します」。
このフレーズは一見丁寧ですが、どのようなシーンで使うのが最適なのか、またより伝わる言い回しや注意点についても正しく理解しておきたいですよね。
本記事では、ビジネス敬語としての使い方から、類似フレーズとの違いや例文、そして間違えやすいポイントまで分かりやすく解説します。

「またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致します」を使いこなせば、より印象の良いやりとりができること間違いなしです。
ぜひ最後までご覧ください。

またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致しますの基本解説

このフレーズは、情報提供や業務依頼のやりとりの最後に使われるビジネス定型文です。
相手に今後も質問や確認をする可能性があることを伝えつつ、今後も変わらぬサポートをお願いするニュアンスが込められています。
そのため、一度のやりとりで完結しない場合や、追加で質問が発生しそうな案件などで使うと非常に効果的です。

この言葉を使うことで、相手に「今後も連絡があるかもしれませんが、どうぞご対応ください」という配慮や感謝の気持ちを伝えることができます。
また、ビジネスマナーとして相手に負担をかけることへの謝意や、協力のお願いも同時に表現できる便利なフレーズです。

言い換え表現と使い分け

「またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致します」にはいくつか似た表現があります。
たとえば、「ご不明点が生じました際は、改めてご連絡させていただきます」「追加でご質問させていただく場合がございます」などが挙げられます。
これらの言い換え表現は、状況や相手との距離感、伝えたいニュアンスによって使い分けることが大切です。
少し柔らかくしたい場合は「今後ともよろしくお願いいたします」や「引き続きよろしくお願いいたします」なども併用できます。

また、よりフォーマルにしたい場合は「ご質問等が生じた際には、再度ご連絡させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます」といった表現もおすすめです。
相手の立場や状況に応じて、適切な敬語や言い回しを選択しましょう。

ビジネスシーンでの具体的な使い方

このフレーズは、見積もりや資料送付後、業務の進行報告やプロジェクトの区切りなど、今後もやりとりが続く見込みがあるときに特に有効です。
例えば、「資料をお送りいたします。ご確認いただき、またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致します」と添えることで、相手への配慮と今後の協力依頼を伝えられます。

また、相手が多忙な場合には「ご多用のところ恐れ入りますが、またなにかお聞きすることがあるかもしれません。その際はよろしくお願い致します」と、相手の状況を思いやる一言を加えると、より丁寧な印象になります。

間違いやすいポイント・注意点

このフレーズの使い方で注意したいのは、「お聞きする」は自分が相手に質問する意味であるため、誤って相手に対して「お聞きいただく」などとしないことです。
また、「その際はよろしくお願い致します」の部分も、状況によっては「その際はご対応いただけますと幸いです」など、より具体的な依頼内容に即した表現に変えることも検討しましょう。

さらに、「またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが」は、今後の連絡が確実にある場合には使わないのが原則です。
「必ず追加でご連絡差し上げます」など、確定的な表現が適しています。

表現例	使用シーン
またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致します	資料送付後、追加質問の可能性がある場合
ご不明点が生じました際は、改めてご連絡させていただきます	何か不明点が生じたときに再度連絡する旨を伝える場合
追加でご質問させていただく場合がございます	やりとりが継続しそうな案件での締めくくり
今後ともよろしくお願いいたします	長期的な関係を築きたいときの締め言葉

またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致しますの例文・メールテンプレート

実際のビジネスメールやチャットでどのように使えば良いのか、具体的な例文をご紹介します。
これらを参考に、場面に合わせてアレンジしてみてください。

例文1：
「資料を拝見させていただき、誠にありがとうございました。
今後、またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願い致します。」

例文2：
「本件につきましては、現時点で問題ありません。
またなにかお聞きすることがあるかもしれませんが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。」

例文3：
「ご多用のところご対応いただきありがとうございました。
今後、追加でご質問させていただく場合がございます。
その際はご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。」

メールの締めくくりとしての使い方

ビジネスメールの締めくくりでこのフレーズを使う場合、「今後もご協力をお願いします」という気持ちを込めて加えると、丁寧で前向きな印象になります。
一方的に質問する形にならないよう、「ご対応いただけますと幸いです」や「お手数ですが、何卒よろしくお願いいたします」といったクッション言葉も併用しましょう。

また、社内外問わず、相手との関係性ややりとりの頻度に合わせて柔軟に表現を選ぶことが大切です。

チャットや口頭で使う場合のコツ

チャットや対面で使う場合は、ややカジュアルにアレンジして「また何かあったらご連絡させていただきます。その際はよろしくお願いします」とするのも自然です。
ただし、ビジネスの場では敬語を崩しすぎないよう注意しましょう。

また、急ぎの案件や特に重要なやりとりでは「ご迷惑をおかけするかもしれませんが、追加で確認させていただくことがございます。その際はご対応のほど、よろしくお願いいたします」など、相手の負担を軽減する意図を明確に伝えることがポイントです。

より丁寧さを伝えたい場合のバリエーション

取引先や目上の方に対しては、より丁寧に「お手数をおかけいたしますが、またなにかお聞きすることがございます際には、何卒よろしくお願い申し上げます」と表現するのが良いでしょう。
また、「今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」といったフレーズも加えると、相手への敬意や感謝の気持ちをより強く伝えられます。

状況や相手の立場に合わせて、言葉を使い分けることが大切です。