「お言葉に甘えさせていただきます」は、相手からの好意や提案、配慮・申し出などを遠慮せずに受け入れる意思を、丁寧かつ謙虚に伝える日本語表現です。
ビジネスメールや会話、プライベートのやり取りでも幅広く使われ、「ご厚意に従わせていただきます」「ご親切に甘えます」といったニュアンスを持つ便利なフレーズです。
この記事では、「お言葉に甘えさせていただきます」の意味・使い方・例文・敬語表現・注意点まで解説します。
お言葉に甘えさせていただきますの意味と使い方
「お言葉に甘えさせていただきます」は、「お言葉に甘える」=相手の厚意・配慮・ご提案を受け入れて自分の希望や都合に従わせてもらうことを、さらに謙譲語・丁寧語で表現した形です。
遠慮がちな気持ちや恐縮の思いを込めつつ、相手の申し出や配慮に感謝して受け入れる際に用います。
ビジネスやフォーマルな使い方・例文
「お言葉に甘えさせていただきます」は、上司・取引先・目上の方からのご厚意や提案、サポート、休暇の勧めなど、感謝しつつ快く申し出を受ける場面でよく使われます。
- 「どうぞ、資料をご自由にお持ちください。」
→「それでは、お言葉に甘えさせていただきます。」 - 「何かあればご相談ください。」
→「では、お言葉に甘えさせていただきます。」 - 「今日は早めにお帰りください。」
→「ありがとうございます。それではお言葉に甘えさせていただきます。」 - 「必要であればご協力します。」
→「ご厚意に甘えさせていただきます。」
シーン | 例文 | ポイント |
---|---|---|
上司からの気遣い | 「本日は直帰で構いませんよ。」 →「それではお言葉に甘えさせていただきます。」 |
感謝+遠慮がちな受諾 |
取引先からの厚意 | 「もしご不明な点があれば、いつでもご連絡ください。」 →「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。」 |
恐縮+受け入れの意思 |
お土産や差し入れ | 「よろしければ皆さんでどうぞ。」 →「では、お言葉に甘えさせていただきます。」 |
カジュアルにも使える |
似た表現・言い換え・敬語
「お言葉に甘えさせていただきます」と同様の意味で使える敬語・言い換えもいくつかあります。
- ご厚意に甘えさせていただきます
- ご親切に甘えさせていただきます
- ご提案に従わせていただきます
- ご配慮に甘えさせていただきます
- ありがたく頂戴いたします
また、さらに丁寧にしたい場合は「恐れ入りますが、お言葉に甘えさせていただきます」「ご厚意、誠にありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます」など、クッション言葉や感謝を添えるのがおすすめです。
使う際の注意点・マナー
「お言葉に甘えさせていただきます」は丁寧で謙虚な表現ですが、本当に相手の厚意や申し出がある時のみ使うようにしましょう。
過度に多用すると厚かましい印象や遠慮のない印象になることもあるため、状況やバランスを見て使うのがマナーです。
また、目上の方やフォーマルなシーンでは「ありがとうございます」「恐れ入ります」など、感謝やクッション言葉とセットで使うとより好印象です。
まとめ
「お言葉に甘えさせていただきます」は、相手の好意や提案・配慮に対して謙虚に感謝し、ありがたく受け入れる時の日本語表現です。
ビジネスでもプライベートでも使えますが、感謝やクッション表現を添えて、バランス良く使うのが大切です。