並びに|意味・使い方・言い換え・メールや文書での例文

「並びに(ならびに)」は、ビジネス文書やメール、契約書、案内状などでよく使われるフォーマルな日本語表現です。
「および」や「そして」よりもやや堅い響きがあり、複数の項目や対象を並列して列挙する際に活用されます。
今回は「並びに」の正しい意味や使い方、ビジネスメールでの言い換え表現、
例文や注意点について詳しく解説します。

目次

「並びに」の意味と基本的な使い方

「並びに」は、複数の語句・項目を並べて列挙し、双方またはそれ以上をつなげる接続詞です。
意味は「および」「そして」とほぼ同じですが、より丁寧で格式の高い印象を与えます。
主に書き言葉で使われ、ビジネス文書・契約書・規約・公式案内文などでよく見かけます。

例文

・「ご出席の方は氏名並びにご所属を明記してください。」
・「本件に関するご質問、並びにお問い合わせは下記までご連絡ください。」
・「取引先各位並びに関係者の皆様へ」
・「契約書の写し、並びに請求書を同封いたします。」
このように、複数の対象や項目をフォーマルに並べて説明したい時に最適です。

「および」との違い

「並びに」は「および」と意味が似ていますが、
「および」よりもさらに改まった書き言葉として使われる傾向があります。
特に複数のグループやカテゴリー、対象者が明確に分かれている場合に多用されます。

口語や日常会話での使用は?

「並びに」は堅い表現のため、
日常会話やカジュアルなメールではほとんど使われません。
ビジネス文書や正式な場面でのみ使うのが一般的です。

ビジネスシーンでの「並びに」の言い換え表現

「並びに」を多用しすぎると、文章が堅苦しくなりがちです。
メールや社内文書、カジュアルな場面では、
以下のような表現に言い換えるのがおすすめです。

主な言い換え例

・および
・およびまたは
・そして
・と
・それから
・お並びいただき
例:「ご住所並びにお名前」→「ご住所およびお名前」「ご住所とお名前」
シーンや相手、文書の格調に応じて表現を選びましょう。

文書例と使い分け

・「ご来場の皆様および関係者各位にご案内申し上げます。」(やや柔らかい)
・「契約内容及び納期についてご確認ください。」(ビジネスメール定型)
・「上司と私、そして担当者の三名で伺います。」(口語・カジュアル)
文章全体のフォーマル度や伝えたい対象者の範囲によって適切な言い換えを心がけましょう。

「並びに」を使う際の注意点・マナー

・文書のトーンや相手、シーンに合わせて表現の堅さを調整しましょう。
・「並びに」は句読点やスペースの位置によって読みやすさが変わるため、
冗長な並列を避け、必要最小限の列挙にとどめるとスマートです。
・複数回使う場合は、「および」との使い分けや言い換えも意識すると文章がすっきりします。

文書の格調を意識したい場合

招待状・契約書・公式文書では「並びに」、
一般のメールや社内連絡では「および」「と」などを使い分けるのがビジネスマナーです。

まとめ

「並びに」は、複数項目や対象をフォーマルにつなげる接続詞として、
ビジネスや公式文書でとても重宝される表現です。
一方、堅い響きのため、
相手や状況に合わせて「および」「と」など他の言い換え表現も積極的に活用しましょう。
適切な日本語の使い分けを身につけることで、
文章やメールの説得力や印象がより良いものになります。

言い換え表現 主な用途・ニュアンス
および ビジネス文書・案内・契約書など
そして やや柔らかい・口語的
最もカジュアル・社内や会話向け
それから 追加や説明を続けたい時
並びに 公式文書・契約書・格式を強調したい時

「MBTI®=16personalities」ではありません。

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