来年度もよろしくお願いしますの意味や使い方|ビジネスメール例文と注意点

新年度の挨拶や締めくくりに使われる「来年度もよろしくお願いします」について、その正しい意味や使い方、ビジネスメールや日常での例文、言い換え表現まで詳しく解説します。
新しい年度が始まる前後に迷わず使いこなせるようになりましょう。

目次

来年度もよろしくお願いしますとは?

「来年度もよろしくお願いします」は、年度の切り替わり時に相手へ感謝や今後の関係継続を伝える、日本ならではの挨拶表現です。
主にビジネスシーンや学校、地域の集まりなど広い場面で使われ、年末年始の「今年もよろしくお願いします」と似ていますが、「来年度」は4月始まりの年度単位を意識した言い回しです。
新しい年度に向けて今後も変わらぬご支援・ご協力をお願いします、という前向きな気持ちを込めます。
普段の感謝を伝えるだけでなく、今後も良い関係を築きたいことを表現できるため、社会人や学生、PTA活動など多くの人に利用されています。

この言葉を適切に使えると、社会人としてのマナーや礼儀がしっかりしている印象を与えられます。
また、単なる儀礼的な挨拶だけでなく、相手に対する敬意や信頼、協力をお願いする気持ちも含まれているので、丁寧なやり取りをしたいときにもぴったりです。

「来年度」という言葉の意味と使い方

「来年度」とは、現在の年度が終わった後に始まる新しい年度を指します。
日本の多くの会社や学校では4月から翌年3月までを1年度とし、4月以降になると「今年度」となります。
例えば、2024年3月の時点で「来年度」といえば2024年4月から2025年3月までを指します。
年度の切り替え時期にだけ使用する言葉であり、それ以外の時期には「今年度」「本年度」などを使うのが適切です。
「来年度もよろしくお願いします」は、年度末や年度初めの挨拶、メールや手紙、会議の締めの言葉として頻繁に登場します。

この表現は、単に「来年」ではなく「来年度」とすることで、ビジネスや学校など年度単位で動く組織での区切りを意識できるため、よりフォーマルかつ状況に合った挨拶となります。
特に企業や自治体、教育機関など、年度で区切った活動を行う場面ではきわめて自然な表現です。

ビジネスシーンでの使い方と注意点

ビジネスメールや会議の締め、契約更新時など、さまざまな場面で「来年度もよろしくお願いします」は使われます。
特に取引先や上司、同僚に対しては、失礼のないように言葉遣いに注意しましょう。
目上の方やお客様には「来年度もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」や「来年度も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」など、より丁寧な表現に言い換えるのがベストです。
一方、同僚や親しい相手には「来年度もよろしくお願いします」とシンプルに伝えても問題ありません。

また、メールでは本文の締めや署名の前に挿入するのが一般的です。
年度が切り替わる直前や直後のタイミングで送ることで、相手への配慮や気遣いも伝わりやすくなります。
ただし、年度の始まりを誤ってしまうと失礼になることがあるので、カレンダーやスケジュールをしっかり確認しましょう。

メールや手紙での例文・使い方

以下に、ビジネスメールや手紙でよく使われる「来年度もよろしくお願いします」の例文を紹介します。
さまざまな相手や状況に応じて、表現をアレンジしましょう。
・本年度は大変お世話になりました。来年度も何卒よろしくお願いいたします。
・今年度は多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。来年度も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

・貴社のますますのご発展をお祈り申し上げますとともに、来年度もご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
・本年度のご協力に感謝申し上げます。来年度も引き続きよろしくお願いいたします。

文末に挿入したり、感謝の言葉とセットで使うと、より丁寧で印象の良い挨拶となります。
社内外問わず、相手に合わせて表現を調整しましょう。

類似表現・言い換えとその違い

「来年度もよろしくお願いします」に似た表現や、フォーマルな言い換えにはどんなものがあるのでしょうか。
また、それぞれのニュアンスの違いについても解説します。

「今年度も」「来年も」との違い

よく似た挨拶表現に「今年度もよろしくお願いします」「来年もよろしくお願いします」があります。
「今年度も」は年度途中や、年度が始まった直後に使うのが適切です。
一方、「来年もよろしくお願いします」は年末年始(12月〜1月)に使われることが多く、カレンダー年の切り替え時に使う表現です。
一方「来年度もよろしくお願いします」は4月や3月など、年度の切り替えを意識した時期専用の表現となります。

使い分けのポイントは、相手がどの時期にどんな活動をしているか、どの単位で時間を区切っているかを意識することです。
ビジネスでは年度単位で動く場面が多いため、「来年度」を使うとより具体的かつ丁寧な印象を与えます。

より丁寧な言い換え表現

ビジネスシーンや目上の方へ向けては、より丁寧な言い換えが求められます。
代表的なものには次のような言い回しがあります。
・来年度もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
・来年度も変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
・来年度もご支援ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

これらはフォーマルなビジネス文書や公式な挨拶状でよく使われる表現です。

一方、カジュアルな場面や社内の同僚など親しい相手には、「来年度もよろしくお願いします」「今年度もありがとうございました」など、簡潔な表現が適しています。
状況や相手に応じて適切に使い分けることで、円滑なコミュニケーションが可能になります。

避けたい表現・注意点

「来年度もよろしくお願いします」は便利な表現ですが、使い方を間違えると失礼に感じられることもあります。
特に、カジュアルすぎる表現や、相手との関係性を無視した使い方には注意が必要です
例えば、取引先や目上の方に対して「来年度もよろしくです!」などと省略した表現を使うのは避けましょう。
また、年度の区切りを間違えたり、感謝の言葉が抜けていたりすると、相手に誠意が伝わりにくくなります。

適切な時期や相手に合わせて、「お世話になりました」「ご指導いただきありがとうございました」などの感謝の言葉を添えることで、より好印象を与えられます。
場面ごとにふさわしい表現を選ぶことが、ビジネスパーソンとしての信頼につながります。

「来年度もよろしくお願いします」まとめ

「来年度もよろしくお願いします」は、年度の切り替わり時期に使う、日本独特の丁寧な挨拶表現です。
ビジネスメールや手紙、会議の締めくくり、学校や地域活動など、さまざまな場面で活躍します。
使い方やニュアンス、より丁寧な言い換え、間違いやすいポイントを知ることで、よりスマートなコミュニケーションが可能になります。

今後も相手との良好な関係を築くために、このフレーズを正しく使いこなしていきましょう。
季節や時期、相手に合わせた表現を使うことで、あなたの印象もぐっとアップします。

キーワード 意味・使い方 注意点・ポイント
来年度もよろしくお願いします 年度の切り替え時に、今後も関係継続や協力を願う挨拶 ビジネスや学校、地域など幅広い場面で使用可能。
目上の方にはより丁寧な表現を使う
来年度もご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願い申し上げます
非常に丁寧な言い換え。公式な場面に最適 感謝の言葉とセットで使うと印象が良い
来年もよろしくお願いします カレンダー年の切り替え時(年末年始)に使用 年度の切り替えには使わない

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