「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」という表現は、ビジネスメールや手紙などで頻繁に目にする定型句です。
本記事では、その意味や使い方、似た表現との違い、使う際の注意点まで、わかりやすく解説します。
社会人として恥ずかしくない正しい使い方を身につけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げますとは
ビジネスやフォーマルな場面でよく使われる「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」。
まずはこのフレーズの基本的な意味と背景について解説します。
言葉の意味と構成要素
「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」は、今後も変わらずご関係を続けていただけますよう、心よりお願いするという意味を持ちます。
「今後とも」は「これからもずっと」「将来にわたって」という意味、「お付き合いの程」は「お付き合いをお願いする度合い・程度」という意味、「よろしくお願い申し上げます」は「どうぞよろしくお取り計らいください」という丁寧な依頼表現です。
この三つが組み合わさることで、非常に丁寧かつ謙虚な継続的関係のお願いとなります。
使う場面やタイミング
この表現は、ビジネスメールの締めや、取引開始・プロジェクトの終了時など、今後も相手と良い関係を続けたいときに用いられます。
新規取引先への挨拶や、既存の取引先とのやり取り、社内外の関係者とのやり取りの中でも幅広く使われます。
また、年賀状や季節の挨拶状の締めくくりにもよく登場するフレーズです。
似ている表現との違い
「今後ともよろしくお願いいたします」や「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」など、似た意味の表現があります。
しかし、「お付き合いの程」という部分が入ることで、相手との関係性ややり取り自体を重視しているニュアンスが強まります。
単にお願いするのではなく、今後も一緒に協力し合う間柄でありたいという気持ちが込められています。
ビジネスでの正しい使い方
ビジネスシーンでこのフレーズを使う際には、敬語表現の正しさや文脈への配慮が大切です。
ここでは具体的な使い方のコツや注意点を解説します。
メールや文書での使い方
ビジネスメールでは、本文の締めくくりや、挨拶文の末尾によく使います。
たとえば「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。」の前に、相手への感謝や今後の協力の意志を添えると、より丁寧で好印象です。
例文:
この度はご多用のところご足労いただき、誠にありがとうございました。
今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
このように、敬語を正しく使い、必要以上に長々としないことがポイントです。
口頭での使い方や注意点
商談や会議の終わり、名刺交換の際など、口頭で使っても問題ありません。
ただし、あまりに堅苦しくなりすぎると距離感を感じさせてしまう場合があるため、相手や場面によっては「今後ともよろしくお願いいたします」など、少しカジュアルな表現にするのも良いでしょう。
また、初対面の挨拶ではなく、一度やり取りがあった後や継続的なつながりを願うときに使うのが一般的です。
他の敬語表現との組み合わせ
「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」をより丁寧にしたい場合、「引き続きご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます」や「変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます」などと組み合わせてもよいでしょう。
ただし、重複表現や冗長な表現は避け、簡潔で伝わりやすい文章を心がけることが重要です。
「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」を使う際のポイント
このフレーズは万能に見えますが、使い方を間違えると逆効果になることも。
より良い関係づくりのために意識したいポイントをまとめます。
相手との関係性に応じて使い分ける
「お付き合いの程」という言葉は、ある程度関係ができている相手に使うのが自然です。
初対面やまだ関係が浅い場合は、「今後ともよろしくお願いいたします」など、よりシンプルな表現にするのがおすすめです。
また、相手が目上の場合でも、過度にへりくだりすぎると違和感を与えることがあるため、バランスが大切です。
他の挨拶文との使い分け
「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」は、取引開始や長期的な関係を願う場面に最適ですが、短期的なプロジェクトや一度きりのやり取りの場合には適さないこともあります。
そのような場合は「この度は誠にありがとうございました」や「またの機会を楽しみにしております」など、状況に応じて使い分けましょう。
正しい日本語表現を意識する
敬語表現は、間違った使い方をすると失礼にあたる場合もあります。
「今後ともお付き合いの程よろしくお願いします」や「今後ともお付き合いよろしくお願い申し上げます」など、敬語のレベルや語順の間違いに注意が必要です。
特にビジネス文書では、「お願い申し上げます」までしっかり書くことが信頼感につながります。
まとめ
「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」は、相手との継続的な関係を大切にしたいという気持ちを伝える、非常に丁寧なビジネス表現です。
ビジネスメールや手紙、口頭でも使える便利な言葉ですが、相手やシーンに応じて適切に使い分けることが重要です。
正しい敬語と文脈を意識して、失礼のないように活用しましょう。
これであなたも、「今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます」の正しい使い方をマスターできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意味 | 今後も良い関係を続けたいという丁寧なお願い |
| 使う場面 | ビジネスメール・挨拶状・取引開始や終了時 |
| 注意点 | 関係性や場面に応じて使い分ける・敬語の使い方に注意 |
| 似た表現 | 今後ともよろしくお願いいたします、変わらぬご愛顧を賜りますよう |

