「この度はありがとうございました」は、何か特定の出来事や取引、サポート、協力などに対して感謝を伝える日本語の定番表現です。
ビジネスシーンだけでなく日常会話でも広く使われています。
ここでは「この度はありがとうございました」の意味や使い方、類似表現との違い、状況ごとの言い換え例を詳しく解説します。
この度はありがとうございましたの意味と基本的な使い方
「この度はありがとうございました」は、「今回のことについて感謝しています」という意味を持つ丁寧な感謝表現です。
「この度(たび)」は「今回」や「この機会」という意味で、ビジネス・プライベート問わず、何か特別な出来事ややり取りがあったときに使います。
単に「ありがとうございました」よりも、「どのことについて」感謝しているのかを明確に示す効果があり、相手に伝わりやすい感謝の言葉です。
主な使用シーン
「この度はありがとうございました」は、ビジネスの取引成立や、案件・イベント終了後、お祝い事やお見舞いなど、何らかの出来事に対してお礼を伝える時に使われます。
・商談やプロジェクトの締めくくり
・お祝いをもらった時のお礼
・訪問や来場のお礼
・イベントやセミナーへの参加のお礼
・サポートや協力、援助を受けた時の感謝
ビジネスメールの冒頭や締めの挨拶、また対面でのお礼にも幅広く使える万能表現です。
「この度はありがとうございました」の例文
ビジネスメールや会話での使用例を紹介します。
例文 | 用途・解説 |
---|---|
この度はご協力いただき、誠にありがとうございました。 | 業務やプロジェクトなどで協力へのお礼を伝える。 |
この度は弊社サービスをご利用いただき、ありがとうございました。 | サービス利用者や顧客へのお礼。 |
この度はご丁寧なご対応をいただき、感謝申し上げます。 | 相手の配慮や心遣いへの感謝。 |
この度はお招きいただき、ありがとうございました。 | イベントや式典への招待へのお礼。 |
言い換え・類似表現との違い
「この度はありがとうございました」と似た意味の表現には、以下のようなものがあります。
状況や相手に応じて、より丁寧な言い回しや、違ったニュアンスの言い換えも可能です。
言い換え表現 | 特徴・ニュアンス | 使用シーン例 |
---|---|---|
誠にありがとうございました | 「誠に」を加えることで丁寧さ・感謝の度合いアップ | フォーマルなメールや取引先へのお礼 |
心より御礼申し上げます | 改まった文書や公式な挨拶に適した丁寧表現 | 通知文やセレモニー、お祝い・弔事 |
厚く御礼申し上げます | 感謝の度合いを強調したいとき | 長年のご支援や特別な協力のお礼 |
ご対応いただき感謝いたします | 少しカジュアルで親しみのあるお礼 | 同僚・社内メールやカジュアルなやりとり |
本当にありがとうございました | 誠実さや心からの気持ちを伝えるカジュアル表現 | 親しい間柄・日常会話や社内向け |
より印象を良くするコツ
「この度はありがとうございました」と伝える際は、何について感謝しているのかを一言加えると、より具体的で誠実な印象を与えます。
また、「引き続きよろしくお願いいたします」「今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます」など、今後の関係性につなげる一文を添えると、ビジネスシーンで特に効果的です。
まとめ
「この度はありがとうございました」は、特定の出来事やサポートに対して丁寧に感謝を伝える万能フレーズです。
ビジネスでも日常でも幅広く使えるため、相手や状況に合わせた使い分けや、より丁寧な表現への言い換えを覚えておくと、より良い印象を与えることができます。
具体的な内容を添えたり、今後の関係につなげる一文を付け加えて、心のこもったコミュニケーションを心がけましょう。