同封しておりますとは？意味や使い方・敬語表現を徹底解説

ビジネスメールや手紙でよく見かける「同封しております」という表現。正しい使い方や意味、注意点をしっかり理解しておくと、より丁寧で信頼される文章を書けます。この記事では、「同封しております」の意味や使い方、類語や注意点まで、わかりやすく徹底解説します。

「同封しております」という表現をマスターして、仕事やプライベートでの手紙・メール作成に自信をつけましょう！

同封しておりますの意味と使い方

「同封しております」は、手紙や書類などに何か別の物（資料や書類など）を一緒に入れて送っていることを丁寧に伝える表現です。
ビジネスシーンでは特に、添付資料や案内状を送付する際によく使われます。

この表現は、相手に対して「必要な書類を忘れずに入れていますので、ご確認ください」という気遣いを示すためにも重要です。
相手が書類漏れに気づかず困ることを防ぐ配慮でもあります。

「同封しております」の具体的な使い方

「同封しております」は、手紙やメールの本文で、何かを一緒に送付したことを伝えるときに使います。
たとえば、「ご依頼の資料を同封しておりますので、ご査収ください。」のように、「～を同封しておりますので、ご確認ください」というフレーズが定番です。
また、案内状や請求書、領収書、カタログなど、さまざまな種類の書類や物品に対して使えます。

この表現を使うことで、相手に「何が入っているのか」「確認すべきものは何か」を明確に伝えられます。
ビジネスメールや手紙の末尾付近で「なお、○○を同封しておりますのでご確認ください」と付記すると、丁寧な印象を与えます。

敬語としての「同封しております」

「同封しております」は、丁寧語（敬語）の形です。
目上の方や取引先に対して使う場合でも失礼になりません。
さらに丁寧さを強調したい場合には、「同封いたしております」と謙譲語を用いることもできます。

ただし、極端に丁重にしすぎて「同封させていただいております」などとすると、やや回りくどく堅苦しい印象を与えることがあるので注意が必要です。
基本的には「同封しております」で十分な敬意が伝わります。

メール・手紙での例文

実際に「同封しております」を使った文章例をいくつかご紹介します。
・ご依頼の資料を同封しておりますので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
・ご案内状を同封しております。ご確認のほどお願いいたします。
・領収書を同封しておりますので、ご確認ください。

このように、「何を同封しているのか」を明記し、相手が次にすべきアクションがわかるように記載するのがポイントです。
また、単に「同封しました」ではなく、現在の敬語形「同封しております」にすることで、より丁寧な印象を与えられます。

同封しておりますと類語・言い換え表現

「同封しております」と同じ意味で使える語句や、状況に応じた言い換え表現を知っておくと、表現の幅が広がります。

それぞれの言い換え例や使い分けについて詳しく見ていきましょう。

「お送りしております」との違い・使い分け

「同封しております」と似た表現に「お送りしております」があります。
「お送りしております」は単に「送る」という動作全体を指すのに対し、「同封しております」は手紙や荷物の中に一緒に入れて送るニュアンスが強い表現です。

したがって、複数の資料やサンプル品など、個別のアイテムを一括で送る場合は「同封」、単独で郵送する場合は「お送り」と使い分けるのが自然です。
メールの添付ファイルの場合は「添付しております」が適切です。

「添付しております」との違い

「添付しております」は、主に電子メールでファイルや資料をファイルとして一緒に送る場合に使う表現です。
「同封」は物理的な封書や宅配物の中に入っている場合に使われます。

例えば、紙の書類を郵送する際は「同封しております」、メールでPDFや画像などを一緒に送るときは「添付しております」と使い分けるのが正しい使い方です。
混同しないよう、送付手段に合わせて表現を選びましょう。

他の言い換え・類語表現

「同封しております」を別の言葉で表現したい場合、「同梱しております」「同送しております」「封入しております」なども使えます。
ただし、「同梱」は商品や荷物が複数まとめて送られる場合に用いられることが多く、ビジネス文書や手紙では「同封」の方が一般的です。

また、「封入」は「封筒や箱に物を入れる」という動作を強調した表現ですが、やや事務的・無機質な響きになるので、相手や状況に応じて使い分けましょう。

「同封しております」の注意点とポイント

「同封しております」は便利な表現ですが、使い方を間違えると誤解を招くこともあります。
ここでは、より正確かつ丁寧に使うためのポイントや注意点を紹介します。

知らずに使ってしまいがちなNG例や、文面をより丁寧に仕上げるコツも見ていきましょう。

「同封しております」のNG例と注意点

一番多いミスは、実際には同封していないのに「同封しております」と書いてしまうことです。
書類や資料を入れ忘れると、相手に迷惑や混乱を与えてしまいます。

また「同封致します」のように、意図せず尊敬語と謙譲語が混じってしまう場合も注意が必要です。
「同封しております」「同封いたしております」が正しい敬語表現です。

ビジネスメールでの書き方のコツ

ビジネスメールや文書では、何を同封しているのかを明確に記載することが重要です。
「○○の資料を同封しております」「ご案内状を同封しております」のように、具体的に内容物を書きましょう。

また、受け取った相手がすぐに気付けるよう、手紙の冒頭や末尾で「同封しております」と記載するのがポイントです。
場合によっては、同封物リストやチェックリストをつけておくと親切です。

より丁寧な表現にしたい場合

特にフォーマルな相手や、目上の方への書状では、「同封いたしております」「同封させていただいております」と、より謙譲語を用いると、より丁重な印象を与えます。
ただし、あまりにも長い敬語は、かえって冗長になりがちなので、状況に応じて使い分けましょう。

「ご査収ください」「ご確認ください」「ご高覧賜りますよう」など、結びの言葉もセットで丁寧に記載すると、より好印象です。

「同封しております」の正しい使い方まとめ

「同封しております」は、ビジネスやプライベートの手紙・メールで、資料や書類などを一緒に送る際に使う丁寧な表現です。
何を同封しているのかを具体的に書き、相手に配慮した文章を心がけるのがポイントです。

敬語表現や類語、使い分けも覚えておくと、より一層信頼される文書作成が可能になります。
「同封しております」を正しく使いこなして、より丁寧で好印象なコミュニケーションを実現しましょう。