どうぞよろしくお願い申し上げます 意味や正しい使い方・例文を徹底解説

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、ビジネスメールや手紙、日常の挨拶にもよく使われる日本語の美しいフレーズです。
本記事では、この言葉の意味や使い方、例文、類語との違いまで、徹底的にわかりやすく解説します。
初めて日本語を学ぶ方からビジネスパーソンまで、誰でも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

どうぞよろしくお願い申し上げますとは

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、相手への敬意や丁寧な気持ちを最大限に表す挨拶表現です。
主にビジネスシーンや改まった場面で使われることが多く、メールや手紙の結び、初対面の自己紹介時によく使われます。
このフレーズは、日本語特有の奥ゆかしさや相手を立てる文化が反映されており、使うことで相手に良い印象を与えることができます。

言葉の中には「どうぞ」「よろしく」「お願い」「申し上げます」と複数の敬語が重なっており、最上級の丁寧さを表現しています。
「どうぞ」は相手にお願いをする気持ちを和らげ、「お願い申し上げます」は「お願いいたします」よりも格調高い表現となっています。

言葉の構成と意味

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、いくつかのパーツで成り立っています。
「どうぞ」は相手への配慮を示す副詞。「よろしく」は「良いように」「好意的に」といった意味があり、相手の今後の配慮や支援を願う意図が込められています。
「お願い」は依頼の意。「申し上げます」は謙譲語で、自分をへりくだって相手に伝える最上級の敬語です。
したがって、「どうぞよろしくお願い申し上げます」は「今後ともお力添えをいただけますよう、心よりお願い申し上げます」というような、強い敬意と感謝の気持ちを伝える表現です。

このフレーズは、特に目上の方や取引先、初対面の相手に使うことで、礼儀正しさや信頼感を演出することができます。
単なる「よろしくお願いします」よりも、よりフォーマルな場や重要な場面で好まれます。

使われる場面とシーン

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、ビジネスメールや書状の結び、初対面の自己紹介、取引先への挨拶、社外への正式な依頼など、フォーマルなコミュニケーションで使われます。
たとえば、新しいプロジェクトの開始時や、就職・転職時の挨拶メール、社外セミナーの自己紹介など、様々なビジネスシーンで目にする言葉です。
「今後とも」や「末永く」などの言葉を加えて、さらに丁寧にして使うこともあります。

また、手紙や年賀状、進学や就職活動の際の志望動機書など、改まった文章にもよく使われます。
カジュアルな場面では「よろしくお願いします」「よろしくね」などが使われますが、「どうぞよろしくお願い申し上げます」は改まった場面でこそ活躍する表現です。

ビジネスメールや手紙での使い方

ビジネスメールや手紙では、結びの挨拶として「どうぞよろしくお願い申し上げます」を使うことで、相手への敬意や丁寧な気持ちを伝えることができます。
文末に用いることで、文全体の印象が引き締まり、信頼感や誠実さをアピールできます。

たとえば、以下のように使います。
「ご多忙のところ恐縮ですが、何卒ご検討のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
「今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
このように、相手への配慮や感謝、今後の関係構築をお願いするニュアンスを込めて使うのがポイントです。

どうぞよろしくお願い申し上げますの例文と活用方法

ここでは、実際のビジネスメールや手紙、自己紹介などで使える例文や、より自然で好印象な活用方法をご紹介します。
シーン別に覚えておくと、さまざまな場面で役立ちます。

ビジネスメールの例文

ビジネスメールでは、取引先や目上の方へ敬意をもって伝えたいときに「どうぞよろしくお願い申し上げます」を使います。
例えば、次のような文面が適しています。

・お世話になっております。
このたびはご連絡いただき、誠にありがとうございます。
今後とも何卒、どうぞよろしくお願い申し上げます。

・ご多忙中のところ恐れ入りますが、何卒ご検討くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

・ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

このように、文末に自然に添えることで、文章全体の丁寧さや誠実な印象を高めることができます。

自己紹介や初対面での使い方

自己紹介や初対面のご挨拶でも、「どうぞよろしくお願い申し上げます」は大変役立ちます。
特にフォーマルな場や目上の方がいる場面では、このフレーズを使うことで好印象を与えることができます。

例えば:
「はじめまして、○○株式会社の△△と申します。
本日よりお世話になりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

「新入社員の□□と申します。一日も早く戦力となれるよう努力いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

初対面の場でこの言葉を使うと、謙虚さと誠実さをアピールできます。

手紙や挨拶状での使い方

手紙や挨拶状、年賀状などでも「どうぞよろしくお願い申し上げます」は重宝します。
特に改まった文章や、感謝やお願いを丁寧に伝えたいときにおすすめです。

例えば:
「日頃より格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

「新年度を迎え、心新たに業務に励んでまいりますので、引き続きご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

このように、文章全体の締めくくりとして使用することで、より格式のある印象を与えることができます。

類語・言い換えや違いについて

「どうぞよろしくお願い申し上げます」には、似た意味の表現や言い換えがいくつか存在します。
それぞれの違いや使い分けを知っておくと、シーンに合わせて適切に使い分けることができます。

「よろしくお願いします」との違い

「よろしくお願いします」は、日常会話やカジュアルなビジネスシーンでも広く使われる表現です。
一方で「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、より格調高く丁寧な表現であり、目上の方や改まった場面で用いるのが適しています。

「よろしくお願いします」は親しい間柄や、ビジネスでも社内や同僚向けに使うことが多いですが、
「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、社外やフォーマルな相手、初対面の方など、特に礼儀を重視する場面で使いましょう。

「お願い申し上げます」や「何卒よろしくお願い申し上げます」との違い

「お願い申し上げます」も丁寧な表現ですが、「どうぞ」が加わることで、より柔らかく丁寧な印象になります。
また、「何卒よろしくお願い申し上げます」は、さらに切実なお願いや強い依頼の気持ちを表現する際によく使われます。

「何卒」は「どうか」「ぜひ」といった意味で、相手に対する一層のお願いや配慮が強調されます。
そのため、重要な依頼や取引、お願いごとの際には、「何卒よろしくお願い申し上げます」とすることで、
相手に誠意や熱意を伝えることができます。

適切な使い分けのポイント

表現の選び方は、相手との関係性や場面に応じて慎重に行うことが大切です。
カジュアルな関係や社内では「よろしくお願いします」、
フォーマルなシーンや目上の方には「どうぞよろしくお願い申し上げます」や「何卒よろしくお願い申し上げます」と使い分けましょう。

相手の立場や状況を考慮し、敬意と配慮を忘れずに表現を選ぶことで、円滑なコミュニケーションが実現します。
言葉のニュアンスや丁寧さは、日本のビジネスマナーにおいて非常に重要な要素です。

どうぞよろしくお願い申し上げますの正しい使い方・注意点

「どうぞよろしくお願い申し上げます」を使う際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
正しい使い方をマスターし、相手に失礼のないよう心がけましょう。

重ね言葉や誤用に注意

「どうぞよろしくお願い申し上げます」はすでに最上級の敬語表現です。
「どうぞよろしくお願い申し上げますをよろしくお願いします」など、
同じ意味の言葉を重ねて使うと冗長で不自然な印象を与えます。

また、「どうぞよろしくお願いいたします申し上げます」なども誤用です。
敬語を重ねすぎたり、意味が重複する表現にならないよう、適切な形で使いましょう。

カジュアルな場面では使いすぎない

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は非常に丁寧な表現のため、
友人同士や社内の同僚など、カジュアルな関係で頻繁に使うと距離感を感じさせてしまいます。

親しい相手や軽い依頼には、「よろしくお願いします」や「よろしくね」など、場面に合った表現を選びましょう。
適切な敬語を選ぶことで、自然なコミュニケーションが可能です。

メールや手紙の文末での使い方

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、メールや手紙の文末に使うのが基本です。
本文の途中や、長文の中で繰り返し使用するのは避けましょう。

また、感謝やお詫びの言葉と組み合わせて使うと、より誠実で丁寧な印象を相手に与えることができます。
文の流れや相手の状況を考え、適切な場所で使うことが大切です。

まとめ

「どうぞよろしくお願い申し上げます」は、日本語の中でも最上級の丁寧さと敬意を表す美しい表現です。
ビジネスシーンや改まった場面で使うことで、相手との信頼関係を築き、良好なコミュニケーションを実現します。

使い方やシーン別の例文、類語との違いを理解し、正しい場面で適切に使うことが大切です。
誤用や重ね言葉には注意し、相手への敬意と配慮を忘れずに、上手に活用しましょう。

ポイント 詳細
意味 最上級の丁寧さ、敬意、謙譲の気持ちを表す
使う場面 ビジネスメール、手紙、改まった挨拶、自己紹介
例文 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます
注意点 重ね言葉やカジュアルな場での多用に注意
類語 よろしくお願いします、何卒よろしくお願い申し上げます

目次