夫婦ともどもとは?意味やビジネス敬語での使い方・類語を徹底解説

夫婦ともどもは、ビジネスや日常会話の中でよく耳にする表現の一つです。
この言葉が持つ正確な意味や使い方、また相手に失礼のない表現方法について、意外と知らない方も多いかもしれません。
本記事では、「夫婦ともども」の意味や由来、使い方、類語や例文を分かりやすく解説します。
丁寧な説明で、「夫婦ともども」を正しく使いこなしましょう。

目次

夫婦ともどもとは?意味や由来をわかりやすく解説

ここでは「夫婦ともども」の基本的な意味や成り立ち、由来について解説します。
この言葉の持つ背景を知ることで、より自然に使いこなせるようになります。

夫婦ともどもの意味と語源

「夫婦ともども」とは、夫婦二人そろって、または夫婦そろって一緒にという意味を持つ言葉です。
「ともども」は「共々」と書き、複数の人が一緒に何かをする様子や、同じ立場・状況であることを表します。
したがって「夫婦ともども」は、「夫婦そろって」「夫婦二人とも」といったニュアンスで使われます。

この言葉は、感謝や挨拶、お願いやお詫びの場面でよく使われる日本語表現です。
たとえば、「夫婦ともどもお世話になっております」「夫婦ともども感謝申し上げます」などのように、敬意や丁寧さを込めて用いられます。

夫婦ともどもの由来と歴史的背景

「ともども」は古くから日本語で使われている表現で、「共に」「一緒に」と同じ意味を持ちます。
古語や文学作品にも用例があり、時代を超えて親しまれてきた言葉です。

「夫婦ともども」は、夫と妻が一体となって行動する、日本独特の家族観や連帯感を表す表現として根付いてきました。
現代でも、夫婦単位で挨拶や感謝を伝える際によく使用されています。

日常会話とビジネスシーンでの使われ方

「夫婦ともども」は、主に日常会話や冠婚葬祭の挨拶文、手紙、ビジネスシーンのフォーマルなやり取りで使われます。
例えば、年賀状や結婚式の招待状、お礼状などでよく目にします。

ビジネスメールなどでは、自分やパートナーが共にお世話になった相手に向けての丁寧な感謝や謝意を表現する場合に活用されます。
「今後とも夫婦ともどもよろしくお願い申し上げます」といった書き方がよく見られます。

夫婦ともどもの正しい使い方と例文

この章では、夫婦ともどもを実際にどのような場面で、どのように使うのが適切なのかを具体的に紹介します。
ビジネスメールでの使い方や、NGな使い方についても見ていきましょう。

夫婦ともどもを使った例文とポイント

夫婦ともどもを使う際は、自分(あるいは自分側の夫婦)が相手に対してお世話になったり、感謝の気持ちを述べたりする時に用いるのが一般的です。
具体的な例文は以下の通りです。

  • 「夫婦ともども心より御礼申し上げます。」
  • 「夫婦ともども今後ともよろしくお願いいたします。」
  • 「夫婦ともどもお世話になりまして、誠にありがとうございます。」

このように、挨拶や感謝・お願いの場面で文末や冒頭に使うことで、より丁寧な印象を与えることができます。

ビジネスメールや挨拶文での使い方

ビジネスシーンでは、自分の配偶者(夫または妻)と共に相手に感謝や挨拶を伝える時に「夫婦ともども」を使います。
たとえば、取引先の方に家族ぐるみでお世話になった場合や、結婚報告、冠婚葬祭のご案内・お礼状などで用いることが多いです。

注意点としては、「夫婦ともども」は目上の方に対しても使用可能ですが、自分側をへりくだって表現する言葉なので、相手に対して使うと失礼になります。
例えば「ご夫婦ともども」などと相手側に使うのはNGです。

夫婦ともどものNGな使い方と注意点

「夫婦ともども」の誤用で最も多いのが、相手側のご夫婦を指して使ってしまうケースです。
この言葉は自分や自分側の夫婦を指す時専用なので、「ご夫婦ともどもお元気で…」といった表現は避けましょう。

また、カジュアルな友人同士の会話ではやや堅苦しく感じられることもあるため、状況や相手に合わせて使い分けることが大切です。
使い方を誤ると、意図しない印象を与えることもあるので注意しましょう。

夫婦ともどもの類語や言い換え表現

「夫婦ともども」以外にも、似た意味合いで使える表現はいくつか存在します。
状況や相手によって、よりふさわしい言い換えや類語を選びましょう。

夫婦一同・家族一同との違いと使い分け

「夫婦ともども」と似た言葉に「夫婦一同」や「家族一同」があります。
「夫婦一同」は、夫婦二人を代表して何かを伝える時に使われますが、「ともども」ほど柔らかいニュアンスではありません。

「家族一同」は、夫婦だけでなく子供や親など家族全体を指します。
夫婦だけの場合は「夫婦ともども」、家族全員の場合は「家族一同」と使い分けるのが一般的です。

「私ども」や「二人とも」との違い

「私ども」は自分たち全体(家族やグループ)を指す謙譲表現ですが、夫婦に限定した言葉ではありません。
「二人とも」はカジュアルな表現で、ビジネスやフォーマルな場面では「夫婦ともども」のほうが丁寧です。

より丁寧で格式ある場面では「夫婦ともども」、カジュアルな場面では「二人とも」や「私たち二人」といった表現を使い分けるのがポイントです。

敬語や謙譲語としての「夫婦ともども」

「夫婦ともども」は、自分たちをへりくだって表現する謙譲語の一種です。
相手に対して敬意を込めて使うため、特にフォーマルな挨拶やお礼の場面で活躍します。

例えば、「夫婦ともども感謝申し上げます」とすれば、謙虚で礼儀正しい印象を与えます。
目上の方や取引先など、ビジネスシーンでも安心して使える表現です。

夫婦ともどもの正しい使い方まとめ

夫婦ともどもは、夫婦二人そろって感謝や挨拶を伝える日本語ならではの丁寧な表現です。
使う場面や相手を間違えなければ、ビジネスやフォーマルなシーンでも非常に好印象を与えることができます。

相手側に対して使わない、自分たち夫婦をへりくだって表現する、というポイントを押さえましょう。
類語や言い換えも場面に応じて使い分けることで、より豊かなコミュニケーションが可能になります。
夫婦ともどもを正しく使いこなして、円滑な人間関係を築いていきましょう。

項目 内容
意味 夫婦そろって、一緒に
使い方 自分側の夫婦が感謝や挨拶を伝える際に使用
注意点 相手側には使わない(「ご夫婦ともども」はNG)
類語 夫婦一同、家族一同、私ども、二人とも
敬語区分 謙譲語

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