云々の意味や使い方・読み方・例文を徹底解説!

「云々」という言葉は、ビジネスや日常会話、さらには文章表現にもよく出てきます。
この記事では、云々の意味や正しい使い方、読み方、似た言葉との違い、例文まで、徹底的にわかりやすく解説します。
知っているようで意外と知らない「云々」の正しい使い方を、今すぐ身につけましょう。

目次

云々とは?その意味と読み方をやさしく解説

「云々」という言葉は、ちょっと堅めの文章や会話でよく耳にします。
まずはその基礎からしっかり押さえていきましょう。

云々の意味と由来

「云々(うんぬん)」は、ある事柄について詳しく述べることを省略し、「そのほかいろいろ」や「…など」といった意味で使われる言葉です。
もともと中国語の「云云(うんうん)」が語源で、「言う」「述べる」という意味を持っています。
現代日本語では、何かを列挙したあとに「云々」と続けて、「それ以外にもあるが省略する」というニュアンスで使われます。
たとえば「彼の主張は、金額が高すぎる云々…」という場合、「金額が高すぎる」という指摘以外にもいろいろな不満がある、という意味合いになります。

また、書き言葉やフォーマルな場面でよく用いられるため、ビジネスメールや報告書などでも見かけることが多いです。

云々の読み方と表記

「云々」は「うんぬん」と読みます。
漢字のまま使うことも、ひらがなで「うんぬん」と書くこともありますが、ビジネス文書や正式な書き言葉では漢字表記が一般的です。
「でんでん」と読むのは誤りなので、注意しましょう。
特に社会人や学生のレポートなどで読み間違えると恥ずかしい思いをすることもありますので、正しい読み方を覚えておきましょう。

また、「云」と「々」はいずれも常用漢字ではありますが、パソコンやスマートフォンの変換では「うんぬん」と入力すれば簡単に出てきます。

云々の使い方と例文

「云々」は、「〜云々」「〜云々する」といった形で名詞や文章の後ろにつけて省略や列挙の意志を示すのが一般的です。
たとえば、
・会議で指摘された点は、資料の不備云々が主なものです。
・彼の話には、計画の遅れ云々が含まれていました。
このように、前に述べた内容以外にも同様の事柄があることを含みつつ、詳細は省略する形で使います。

また、「云々する」「云々言う」と動詞的に使う場合もありますが、やや古風な表現となるため、現代ではあまり一般的ではありません。

云々の正しい使い方と注意点

「云々」は便利な表現ですが、間違った使い方をしてしまうと意味が伝わらなかったり、場面によっては失礼になることもあります。
ここでは正しい使い方と、避けるべき誤用について詳しく解説します。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスメールや会議資料などのフォーマルな場面では、「云々」は列挙や省略を示すために使われる便利な言葉です。
たとえば、
「ご提案いただいた内容には、コスト増加云々の課題がございます。」
「○○社からの要望は、納期短縮云々が中心です。」
このように、複数の項目や意見がある中で、主なものだけを取り上げて示し、他は省略したいときに使います。

ただし、相手によっては「云々」という表現が曖昧でわかりにくい、または丁寧さに欠けると感じる場合もあります。
できるだけ具体的に内容を伝えたい時は、列挙する内容を十分に書き出すか、「など」や「その他」といった言葉に置き換えることも検討しましょう。

日常会話やカジュアルな場面での使い方

日常会話では、「云々」はやや改まった印象を与えるため、普段の会話では「とか」「など」などの言い換えが好まれることが多いです。
それでも「云々」を使う場合は、ちょっとした冗談や話をぼかしたいときに用いられます。
たとえば、
「昨日の飲み会、遅くまで云々してたんだよ」
「宿題が多すぎて云々かんぬん…」
このように、はっきりと言いたくない部分をぼかしたり、話を省略したいときに使うのが特徴です。

ただし、親しい間柄であっても、相手が「云々」という言葉に慣れていない場合は、意味が伝わりにくいこともあるため注意が必要です。

よくある誤用とその理由

「云々」は便利な言葉ですが、使い方を間違いやすいポイントもいくつかあります
まず、「でんでん」と読むのは完全な間違いです。
また、「云々を使って動作や状態を表す」といった誤用もあります。
たとえば、「彼は云々している」といった表現は本来、「彼は何かしらしている」ではなく、「彼の行動についていろいろあるが省略する」という意味になるため、注意しましょう。

さらに、「云々」を「何か特別なことがある」という意味で使うのも誤りです。
あくまで「詳しく述べることを省く」「それ以外にもある」を表す言葉であることを覚えておきましょう。

云々と似た言葉・混同しやすい表現

「云々」と似たような意味や使い方を持つ言葉は他にもたくさんあります。
ここでは、混同しやすい表現や使い分けのポイントを詳しく解説します。

「など」や「とか」との違い

「云々」と「など」「とか」は、いずれも「いろいろある」「他にもある」という意味で使われることが多いです。
ただし、「云々」はややフォーマルで書き言葉、文章語に向いているのに対し、「など」や「とか」は口語やカジュアルな場面でよく使われます。
たとえば、
「資料の不備などが目立った」
「昨日は焼肉とか寿司とか食べた」
のような表現に「云々」を使うと、やや堅苦しい印象を与える場合があります。

また、「云々」は前に述べたことの他にも同じような事柄があることを強調したいときに使われますが、「など」は単純にいくつかの例を挙げるときに使います。
使い分けのポイントとして覚えておくと便利です。

「かんぬん」「云々かんぬん」との関係

「云々かんぬん」という表現を耳にしたことがある方も多いでしょう。
「かんぬん」は「云々」と同じく「いろいろ」「~など」という意味で使われる言葉ですが、実は「云々」と「かんぬん」はセットで使われることが多く、より曖昧さや省略の度合いを強調するための表現です。
たとえば、
「彼の主張は、金額が高い云々かんぬん…」
という場合、「金額が高い」以外にもさまざまなことがあるけれど、詳しくは言わない、というニュアンスを強調しています。

ただし、ビジネス文書では「云々かんぬん」はややくだけた印象になるため、使用には注意が必要です。

その他の省略表現との違い

日本語には「云々」以外にも、内容を省略したり曖昧にしたりする表現がたくさんあります。
たとえば「等々(とうとう)」「その他」「諸々(もろもろ)」などです。
「等々」や「その他」は、列挙した項目のほかにも同じような要素があることを強調する言葉で、「云々」と似ている部分もありますが、より広い範囲や数を示す場合に向いています。
「諸々」は「もろもろ」と読み、さまざまなもの・事柄をまとめて表現するときに使います。
それぞれ微妙なニュアンスや使い方が異なるため、文脈に応じて使い分けることが大切です。

「云々」は、文章や話の流れの中で「それ以外にもいろいろあるけど、ここでは省略する」という意図を伝えるための便利な表現です。

云々を使った例文とその解説

ここでは、実際に「云々」を使った例文を挙げて、その意味や使い方を詳しく解説します。
ビジネスや日常生活で役立つフレーズをぜひ参考にしてください。

ビジネスメールの例文

「今回の件につきましては、納期の遅延云々のご指摘をいただき、誠に恐縮しております。」
この例文では、「納期の遅延」以外にもいろいろな指摘や意見があったことを示しつつ、主なものとして納期遅延を挙げています。
ビジネス文書やメールで使う場合は、「云々」を使うことで全てを細かく列挙せずに、まとめて省略することができます

相手に失礼にならないよう、丁寧な文章の中で使うのがポイントです。

報告書・議事録での例文

「会議では、コスト削減策の必要性云々が話し合われました。」
この場合、「コスト削減策の必要性」以外にもさまざまな意見や議題が出たものの、主要な話題を取り上げて省略していることがわかります。
議事録や報告書では、詳細を省略したい場合や、主な話題だけを強調したいときに便利です。

ただし、あまり多用しすぎると具体性や明確さが損なわれるので、適度に使うことが大切です。

日常会話の例文

「昨日は飲み会でいろいろ云々あって、ちょっと疲れたよ。」
このように、日常の出来事の詳細を省略しつつ、「いろいろあった」ということだけを伝えたいときに「云々」を使います。
話の詳細を語りたくない、または説明が面倒なときに、とても便利な言い回しです。

ただし、相手がその言葉の意味を知らない場合は、他の表現(「いろいろあって」など)に言い換えるとより伝わりやすくなります。

まとめ:云々の意味と正しい使い方をマスターしよう

「云々」は、詳しく述べることを省略し、それ以外にも同様の事柄があることを示す便利な言葉です。
ビジネスや文章、日常会話などさまざまなシーンで使われていますが、読み方や使い方を間違えないように注意しましょう。

混同しやすい表現や、似た意味の言葉との違いも理解し、場面に応じて正しく使い分けることが大切です。
「云々」を上手に使いこなして、表現力をさらに高めていきましょう。

項目 内容
読み方 うんぬん
意味 詳しい説明や列挙を省略し「その他いろいろ」「…など」を表す
使い方 名詞や文の後につけて「~云々」と表現
類語 など、等々、諸々
誤用例 「でんでん」と読む、「何か特別な意味合いで使う」

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