「ご承知おきいただけますと幸いです」は、相手に情報や状況を伝え、理解・認識してもらいたいときに使う、非常に丁寧でフォーマルな日本語表現です。
ビジネスメールや通知文、連絡事項、社内外の周知案内など、幅広い場面で用いられます。
この記事では、このフレーズの意味や使い方、ビジネスでの例文、似た表現や注意点まで詳しく解説します。
ご承知おきいただけますと幸いですの意味と使い方
「ご承知おきいただけますと幸いです」は、「ご承知おき」=あらかじめ知っておいてほしい・認識しておいてほしいという敬語表現に、「いただけますと幸いです」=してもらえるとありがたいという丁寧な依頼・希望が合わさった言い方です。
相手に確認や返答を求めるわけではなく、「この件を把握・理解しておいてください」というやわらかな周知・案内の表現となります。
主にビジネス文書やメールで、通知・変更事項・注意喚起・スケジュール案内など、様々なケースで使われます。
主な使い方・ビジネス例文
- 今後の予定につきまして、下記の通り変更となりますので、ご承知おきいただけますと幸いです。
- 本件は現時点での最新情報となります。ご承知おきいただけますと幸いです。
- 来週の会議はオンラインで開催いたしますので、ご承知おきくださいますようお願いいたします。
- 台風接近のため、イベントは中止となります。ご承知おきください。
シーン | 例文 | ポイント |
---|---|---|
日程変更 | 日程が変更となりましたので、ご承知おきいただけますと幸いです。 | 変更事項の周知 |
注意喚起 | 館内工事のため一部施設がご利用いただけません。ご承知おきいただけますと幸いです。 | 不便をかける場合の案内 |
社内通知 | 今月の報告書提出期限は20日ですので、ご承知おきください。 | 期限・ルールの案内 |
状況説明 | 本件は調査中です。進展があり次第ご報告いたしますので、ご承知おき願います。 | 今後の対応についての伝達 |
言い換え・似た表現
「ご承知おきいただけますと幸いです」と同じような意味で使える表現には、以下のようなものがあります。
- ご承知おきください
- ご理解いただけますと幸いです
- ご留意いただきますようお願いいたします
- ご認識いただければ幸いです
- ご確認のほど、よろしくお願いいたします
- ご高配賜りますようお願い申し上げます(よりフォーマル)
「ご承知おきください」はややシンプル、「ご理解いただけますと幸いです」は事情説明やお願いの意味が強くなります。
使う相手や状況、文章のフォーマル度に応じて使い分けましょう。
使う際の注意点・マナー
「ご承知おきいただけますと幸いです」は、あくまで「周知」「案内」を丁寧に伝える表現です。
相手に返答や対応を求める場合は、「ご確認」「ご回答」「ご対応」など、他の言葉に言い換えます。
また、ビジネスで使う際は、伝える内容・事情説明を明確にした上でこのフレーズを添えると、より誠意が伝わります。
まとめ
「ご承知おきいただけますと幸いです」は、相手に事情や情報を丁寧に伝え、「知っておいてほしい」とやわらかくお願いする定型フレーズです。
ビジネスメールや通知文で、周知や案内事項の結びに最適な表現です。
内容や相手に応じて、適切な使い方・言い換え表現を選び、円滑なコミュニケーションを目指しましょう。